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シャイニーストッキング
第22章 ほつれるストッキング 1        佐々木ゆかり
 25 8月22日午後5時30分

「さぁぁ、皆さぁん…
 今日は定時で終わりにしてぇ、さっさとお店に行きますよぉ…」

 時刻はまもなく終業定時の5時30分――

「あ…」

 わたしは、日中はほぼ、コールセンター部の新規事業に於ける、マニュアル作成に集中でき…
 昨夜から揺らいでいた、不惑の想いから逃げられていた。

 ―――のだが…

 この越前屋さんの声により…
 一気に、現実に戻されてしまう。

 ああ――

 楽しみにしていた筈の、決起集会の飲み会が…

「さぁ、ゆかりさん、行きましょう」

「えっ」
 だが、そんな不安と、揺らぎを…
 この美冴さんの言葉が、吹き飛ばしてくれたのである。

「大丈夫…わたしが…」

「えっ」

「わたしが、いますから…」

「み、美冴さん…」

 そう言ってきた、美冴さんの目からは…

 今朝の揺らぎは、まったく感じられなかった。

「え…」

「大丈夫だから…」

「あ…」

「ちょっと、懲らしめちゃいましょうよ」

「え…」

「ねっ」

「………」

 そこにいるのは…
 わたしの心の揺らぎのすべてを理解してくれている…
 力強い、目力の光る…
 美冴さんがいた――

「あ…は、はい…」

「さぁ、ゆかり室長ぉ、行きますよぉ」
 そして、いつも明るい越前屋さんが――

「ゆかり室長が遅れちゃ、シャレになりませんからぁ」
 にこやかで、軽い、健太が――

「さぁ、ゆかり室長…」
 もう一人、わたしのすべてを理解してくれている、敦子が――

 そう、わたしの心をしっかりと支えてくれる…

 かけがえのない、仲間がいるんだ―――

「あ、うん、そうね…」

「わたしも、元気になりましたから…」
 そして、美冴さんが、スッと、小声で、囁いてきた。

「あ……うん……」

 やっぱり、昨夜、何かは、あったんだわ……

「さぁ、やっつけちゃいましょうよ」

 でも、今は、自分の事で、せいいっぱいだから――

「あっ、お疲れさまっす」

 そして、元気いっぱいの、杉山くんたちもいる。

 もう、わたしは…

 あの頃とは、違うんだ―――

 だが…

 わたしは、まだ、選べずにいる―――



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