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シャイニーストッキング
第22章 ほつれるストッキング 1        佐々木ゆかり
 26 都市伝説…

「さあ、タクシー待たせてますからぁ、どんどん乗ってくださいねぇ…」

 そして、わたしは、エントランスへと降りて行くと…

「あ、佐々木部長、お疲れさまです」
 コールセンター部の、鈴木くん達がいた。

「あ、鈴木くんに、美咲ちゃん」

「あ、佐々木部長お疲れさまでぇす」
 この美咲ちゃんも、本当に可愛い。

「あ、そうだ、例の都市伝説の秘書来るんですか?」
 ふと、鈴木くんが訊いてきた。

「あ…」

「うん……来るわ……」
 小声で、応える。

「え、マジですか?」

「ええ…」
 
「うわ、楽しみだぁ」

 都市伝説の秘書…
 それは、大原常務専属の松下秘書――
 
 本社では、その突然の出現に…
 そう、まこと密やかに噂され、鈴木くんが、その情報を仕入れ、わたしに教えてくれた経緯があった。

「ホントに…都市伝説級だった…
 ちょっとね……」

「ま、マジですかぁ…」

「………」
 黙って、頷く。

 そして、また、こんなに軽く、応えられた自分にも、驚いてもいた――

 わたしったら…

 昨日から、夜に、いや、今朝までも…
 あれ程、松下秘書の影に揺れていたのに…
 この鈴木くんに、こんなに軽く話せるなんて…

「さぁ、ゆかりさん、行きますよぉ」
 すると、美冴さんが後ろから、そう声を掛けてきた。

「あ、うん…」

「あ、美冴さん、お久しぶりです」
 鈴木くんが、挨拶をする。

「あ、鈴木くん、何を二人でひそひそと…
 今、見てたわよぉ…」

「あ、いや、ほら、松下秘書の都市伝説のさ…」
 わたしは、自分の揺らぎを隠す意味で、わざと、そう、明るく話す…

「あぁ、あの秘書さんね…」
 すると、さすが美冴さんである。
 すかさず、わたしの揺らぎに気付いたみたいで…

「さすが、都市伝説って感じよ…
 楽しみにしててね…」
 と、明るく返す。

「さぁ、ゆかりさん、行きましょう」

「うん…」

 そう言ってくる、美冴さんの目には…
 わたしへの、慈しみの色が浮かんでいた。

「大丈夫、わたしがいますから…」
 そして、小さく囁いてきた。

「あ、うん…そうね……」

 わたしは必要以上に、松下秘書を意識してしまっているみたい…
 それと…

 彼のことも――

 まだ、選べていないのに…

 再びの、対峙の夜が、来る―――


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