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シャイニーストッキング
第5章 黒いストッキングの女4     部長大原浩一
 68 熱い夜 ⑰

「あんっ、また、やっ、イッ……」
 美冴が5度目の絶頂感を迎えたのだ。
 今度は全身を強張らせ、汗を噴き出し、悲鳴にならない叫びを上げた。

「イッ……っくぅぅ………」
 ギシッ、ギシッ、ギッ、ギッ、ギッ…
「はっ、ふっ、はっ、はっ…」
「………あ………あっ……」
 ギッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…

 美冴が快感に喘ぎながら首を振る、そして私はそんな首を抑え、腰を打ち続けながら唇を吸っていく。

「……む、う…」
 このキスが射精感を昂ぶらせてしまったのだ、私は耐えていた射精感が瞬く間に込上がってきてしまう。

 ギッ、ギッ、ギッ、ギッギッギッギッ…
 軋むリズムが早くなる。
 
「……あ…な、中……中で…いい……の」
 美冴は絶頂感に襲われながらも私の昂ぶりを察知し、かろうじてそう呟いたのだ。

 中でいいのか…
 私は目で訊くと
「………い、いいの……」
 そう云って首を縦に振り、小刻みに全身を震わせてきた、6度目の絶頂感が迫ってきているようであった。
 私もそれに合わせて腰のピッチを上げていく。
 快感で亀頭は融けてしまったかのように感じていた、そして射精感が奥から迫ってきた。

「ああっ、イクっ、で、出るっ」
「は………っくうぅ………」

 私は美冴の中で爆発した。
 もの凄い射精感である。
 そしてもの凄い絶頂感であった。
 私達はそのまま絶頂感の余韻に浸り、意識が落ちていったのだ……



「……はっ…」
 枕元の時計は午前1時を表していた、約2時間程寝落ちしていたようだ。
 そして美冴はシャワーを浴びていた。
 私はまだ覚醒仕切っていない体を起こし、備え付けの冷蔵庫から缶ビールを取り出して1口飲む。
 冷たいビールが喉元を通り過ぎ、少しだけ意識が覚醒してきつつあった。
 シャワールームからの音を聴きながら、私はベッドサイドに脱いで畳んである黒いワンピースを見る。

 ああ、そうだ、黒い女…
 途端に胸がザワザワと騒めいてきた。

 つ、ついに、彼女を抱いてしまった…
 そして急激に罪悪感が湧き起こってくる。

 やって…しまった……
 黒い女、蒼井美冴とやってしまったのだ。

 脳裏にゆかりの顔が浮かび上がってきた。
 そして罪悪感が重く、暗い雲のように心の中を覆ってきたのである。

 あの黒い女とやってしまった…


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