この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
シャイニーストッキング
第22章 ほつれるストッキング 1 佐々木ゆかり
113 ストッキングの存在感…
だって、とても目を合わせられないから…
「そ、そう…か…」
「う、うん、明日のゴルフ、朝が早いんでしょう、邪魔になっちゃうから…」
そう、嘘を言うしかない。
「別に、いいのに…」
「明日も暑いみたいだし、一人の方がゆっくり眠れるでしょうから…」
そう、これも嘘。
「いや……」
「ううん、松本副社長とご一緒なんだからコンディション整えないとね…」
スカートを穿いていく。
「そ、それは、まぁ…」
そう、お盆休みのゴルフは、大層気を遣ったと云っていたし…
「まだ、時間早いから」
スカートのチャックを閉め、時計に目を遣ると、まだ零時前。
「うん…」
本音は、早く寝たいに決まっているはずだから…
そう思いながら、替えの新しいストッキングをパッケージから出した。
素脚では、ヒールを履きたくはないから…
「早く寝ないとね…」
右脚爪先を伸ばし、丸めたストッキングを穿き、たくし上げていく。
「……う、うん」
浩一さんは、ストッキングを穿いていくわたしの様子を、ジッと見つめてくる…
そう、いつもそうだった。
どうやらストッキングを穿く様相が、好きであるらしい…
いつも泊まった朝は、この穿く様子をジッと見つめてくる。
ストッキングフェチの目を輝かせて、ジッと見つめてくるのだ…
「………」
わたしはストッキングを穿きながら、フッと浩一さんの顔を見る…
「……っ」
彼は一瞬、ドキっとした顔をし、目を逸らす。
ムスクの香りの脱ぎ捨てられた、黒いストッキングーー
ふと、脳裏に再び、その存在感が過ってきた。
いったい、誰の?……
知らない方が良いに決まっているのだが、やはり…
「え?」
そんな、揺れているわたしの視線に気付いたのか、目をわたしに戻し、呟いた。
「………ううん…」
そう、もう今夜は、堂々巡りとなってしまう…
それに答えは知りたくはない、いや、例え知っても、何にも…
そう、わたしと浩一さんの間には、何のプラスにもならないのだ。
だからーー
わたしは後ろ手で、彼の死角で、こっそりと…
黒いストッキングと、わたしの脱いだナチュラルカラーのストッキングの二足を、ベッドサイドの壁際との隙間に押し込み…
再び、隙間へと捨てたーー
だって、とても目を合わせられないから…
「そ、そう…か…」
「う、うん、明日のゴルフ、朝が早いんでしょう、邪魔になっちゃうから…」
そう、嘘を言うしかない。
「別に、いいのに…」
「明日も暑いみたいだし、一人の方がゆっくり眠れるでしょうから…」
そう、これも嘘。
「いや……」
「ううん、松本副社長とご一緒なんだからコンディション整えないとね…」
スカートを穿いていく。
「そ、それは、まぁ…」
そう、お盆休みのゴルフは、大層気を遣ったと云っていたし…
「まだ、時間早いから」
スカートのチャックを閉め、時計に目を遣ると、まだ零時前。
「うん…」
本音は、早く寝たいに決まっているはずだから…
そう思いながら、替えの新しいストッキングをパッケージから出した。
素脚では、ヒールを履きたくはないから…
「早く寝ないとね…」
右脚爪先を伸ばし、丸めたストッキングを穿き、たくし上げていく。
「……う、うん」
浩一さんは、ストッキングを穿いていくわたしの様子を、ジッと見つめてくる…
そう、いつもそうだった。
どうやらストッキングを穿く様相が、好きであるらしい…
いつも泊まった朝は、この穿く様子をジッと見つめてくる。
ストッキングフェチの目を輝かせて、ジッと見つめてくるのだ…
「………」
わたしはストッキングを穿きながら、フッと浩一さんの顔を見る…
「……っ」
彼は一瞬、ドキっとした顔をし、目を逸らす。
ムスクの香りの脱ぎ捨てられた、黒いストッキングーー
ふと、脳裏に再び、その存在感が過ってきた。
いったい、誰の?……
知らない方が良いに決まっているのだが、やはり…
「え?」
そんな、揺れているわたしの視線に気付いたのか、目をわたしに戻し、呟いた。
「………ううん…」
そう、もう今夜は、堂々巡りとなってしまう…
それに答えは知りたくはない、いや、例え知っても、何にも…
そう、わたしと浩一さんの間には、何のプラスにもならないのだ。
だからーー
わたしは後ろ手で、彼の死角で、こっそりと…
黒いストッキングと、わたしの脱いだナチュラルカラーのストッキングの二足を、ベッドサイドの壁際との隙間に押し込み…
再び、隙間へと捨てたーー

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


