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シャイニーストッキング
第23章 ほつれるストッキング2 蒼井美冴と松下律子
8 蒼井美冴(4)
「……」
やはり松下さんは、彼、大原常務に連れられて、わたしの『波道』に行ったようであった。
さっき…
『そう、わたしの大切なお店、場所にね、連れて行くから…』
わたしがそう言ったら…
『あ…さ、三軒…茶屋の……』
と、松下さんは、すかさずそう返してきたから。
だけど、わたしはその時、なんとなく、ホッとしたのだ…
それは、昨夜、わたし自身が自覚した、ゆかりさんに対する『ひがみ』という深層心理からだと思われる。
まだ、なんだかんだいっても、昨夜のゆかりさんに対する『ひがみ』という想いの火は、キレイには消えてはいないみたい…
いや、それはまだまだ燻り続けているようであった。
そして…
『やっぱりぃ、松下さんかぁ…
うん、彼がね、なんかさぁ、ゆかりさんを連れて行く筈ないかなぁって思ってたのよねぇ…』
そんな言葉が無意識に、わたしの口からこぼれ落ちた…
きっと、そう言ったのは、わたし自身の奥底の想いが身構えたのだ、と、いえるのかもしれない。
身構えるーー
それは、この松下さんの若さと美しさに対して、生まれたのだと思うのだ…
いや、まだ、ただそれだけの想いなだけ。
だって、まだ、ほとんど松下さんの事は知らないのだから…
だから、まだ、単純に、よく知っているゆかりさんに対する『ひがみ』という醜い想いの方が強いだけなのではないのか…と。
だけど、本当の本音は…
彼がこの松下さんを『波道』に連れていったという事は、面白くはない。
だって、あのお店はわたしの心の境界線、フィールドであるから…
誰にも侵されたくない領域なのだから。
でも、また彼も、偶然に導かれ、あのお店にたどり着いた訳であり、おそらくは、彼にとっての大切な心の領域であろうから…
誰を連れて行こうと、わたしにはとやかく言う資格はないのだから。
だからこそ…
ただ…
ゆかりさんよりは、まだマシかな…というだけなのである。
でも、まだ、そんな本音は露にできない…
いや、わたしもまた、この松下さんに対して仮面を被っているのである。
「……」
やはり松下さんは、彼、大原常務に連れられて、わたしの『波道』に行ったようであった。
さっき…
『そう、わたしの大切なお店、場所にね、連れて行くから…』
わたしがそう言ったら…
『あ…さ、三軒…茶屋の……』
と、松下さんは、すかさずそう返してきたから。
だけど、わたしはその時、なんとなく、ホッとしたのだ…
それは、昨夜、わたし自身が自覚した、ゆかりさんに対する『ひがみ』という深層心理からだと思われる。
まだ、なんだかんだいっても、昨夜のゆかりさんに対する『ひがみ』という想いの火は、キレイには消えてはいないみたい…
いや、それはまだまだ燻り続けているようであった。
そして…
『やっぱりぃ、松下さんかぁ…
うん、彼がね、なんかさぁ、ゆかりさんを連れて行く筈ないかなぁって思ってたのよねぇ…』
そんな言葉が無意識に、わたしの口からこぼれ落ちた…
きっと、そう言ったのは、わたし自身の奥底の想いが身構えたのだ、と、いえるのかもしれない。
身構えるーー
それは、この松下さんの若さと美しさに対して、生まれたのだと思うのだ…
いや、まだ、ただそれだけの想いなだけ。
だって、まだ、ほとんど松下さんの事は知らないのだから…
だから、まだ、単純に、よく知っているゆかりさんに対する『ひがみ』という醜い想いの方が強いだけなのではないのか…と。
だけど、本当の本音は…
彼がこの松下さんを『波道』に連れていったという事は、面白くはない。
だって、あのお店はわたしの心の境界線、フィールドであるから…
誰にも侵されたくない領域なのだから。
でも、また彼も、偶然に導かれ、あのお店にたどり着いた訳であり、おそらくは、彼にとっての大切な心の領域であろうから…
誰を連れて行こうと、わたしにはとやかく言う資格はないのだから。
だからこそ…
ただ…
ゆかりさんよりは、まだマシかな…というだけなのである。
でも、まだ、そんな本音は露にできない…
いや、わたしもまた、この松下さんに対して仮面を被っているのである。

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