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シャイニーストッキング
第23章 ほつれるストッキング2 蒼井美冴と松下律子
19 松下律子(10)
美冴さんは、はにかんだ笑みを浮かべ…
「こんなんじゃさぁ、彼の死を乗り越えられたなんて…とてもいえないわよねぇ…」
そう言ってきたのだが…
「え、あ…ううん、わ、わたしも…同じなんです…」
と、思わず、わたしも、そう応えてしまったのである。
「えっ、ま、松下さんも?」
美冴さんはそう呟き、わたしの目を見つめ、絡まったままの脚が、ビクッと動いた。
「あ、は、はい…わ、わたしも…」
「………」
そして美冴さんは、逸らずにわたしをジッと見つめてきて…
「は、はい…わ、わたしも、か、彼の甘い…」
その美冴さんの目には、嘘がつけない、いや、本当の想いを吐露したくなってしまったのだ。
そして…
「あ、う、うん、わかるわぁ…」
美冴さんが、そう頷いてきた。
「え、あ?」
「うん、彼、大原常務ってさぁ…」
そう囁きながら、再び、膝に手を置いてきて…
「甘いのよねぇ…」
と、今度は、濡れた艶の目の色を浮かべながら、そう囁いてきたのだ。
「は、はい、あ、あの甘さが…」
やはり美冴さんもあの人と…
わたしはその言葉で、そう想い、感じたのだが、不思議とあの佐々木ゆかりに対する様な、嫉妬心や、ライバル心が、全く浮かばない。
いや、それより、同じ『甘い』という彼の体臭の香りの認識に…
美冴さんに対して、親近感さえ感じてきていたのである。
そして…
「はい、あの人の、あの甘い体臭が亡き父と同じで、わたし…つい………」
思わず、本当の本音の想いを漏らしてしまった。
「うん、わかるわぁ…」
すると美冴さんは、そう応え…
絡まった脚が、更にギュッと力が入り、膝に置かれた掌にも、熱が籠った感じがしてきたのだ。
「え、あ、わ、わかる?…」
「うん、お父様と同じ体臭に、つい惹かれ、魅かれちゃったんでしょう?」
「あ……うん、はい…」
わたしは、頷く。
「同じ匂い、香り……当然、惹かれるわよぉ」
「え…」
「そしてぇ、あの甘さぁ……」
なんと美冴さんは…
あの人を想い浮かべてるかの様に宙を見つめ…
「松下さんの魅せられる気持ち、よぉく分かるわぁ…
それにわたしもぉ…」
「で、でも…」
わたしは、そんな美冴さんの言葉に揺れてしまう…
だって今さっきまで、元彼を偲んでいた筈なのに…と。
美冴さんは、はにかんだ笑みを浮かべ…
「こんなんじゃさぁ、彼の死を乗り越えられたなんて…とてもいえないわよねぇ…」
そう言ってきたのだが…
「え、あ…ううん、わ、わたしも…同じなんです…」
と、思わず、わたしも、そう応えてしまったのである。
「えっ、ま、松下さんも?」
美冴さんはそう呟き、わたしの目を見つめ、絡まったままの脚が、ビクッと動いた。
「あ、は、はい…わ、わたしも…」
「………」
そして美冴さんは、逸らずにわたしをジッと見つめてきて…
「は、はい…わ、わたしも、か、彼の甘い…」
その美冴さんの目には、嘘がつけない、いや、本当の想いを吐露したくなってしまったのだ。
そして…
「あ、う、うん、わかるわぁ…」
美冴さんが、そう頷いてきた。
「え、あ?」
「うん、彼、大原常務ってさぁ…」
そう囁きながら、再び、膝に手を置いてきて…
「甘いのよねぇ…」
と、今度は、濡れた艶の目の色を浮かべながら、そう囁いてきたのだ。
「は、はい、あ、あの甘さが…」
やはり美冴さんもあの人と…
わたしはその言葉で、そう想い、感じたのだが、不思議とあの佐々木ゆかりに対する様な、嫉妬心や、ライバル心が、全く浮かばない。
いや、それより、同じ『甘い』という彼の体臭の香りの認識に…
美冴さんに対して、親近感さえ感じてきていたのである。
そして…
「はい、あの人の、あの甘い体臭が亡き父と同じで、わたし…つい………」
思わず、本当の本音の想いを漏らしてしまった。
「うん、わかるわぁ…」
すると美冴さんは、そう応え…
絡まった脚が、更にギュッと力が入り、膝に置かれた掌にも、熱が籠った感じがしてきたのだ。
「え、あ、わ、わかる?…」
「うん、お父様と同じ体臭に、つい惹かれ、魅かれちゃったんでしょう?」
「あ……うん、はい…」
わたしは、頷く。
「同じ匂い、香り……当然、惹かれるわよぉ」
「え…」
「そしてぇ、あの甘さぁ……」
なんと美冴さんは…
あの人を想い浮かべてるかの様に宙を見つめ…
「松下さんの魅せられる気持ち、よぉく分かるわぁ…
それにわたしもぉ…」
「で、でも…」
わたしは、そんな美冴さんの言葉に揺れてしまう…
だって今さっきまで、元彼を偲んでいた筈なのに…と。

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