この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
シャイニーストッキング
第23章 ほつれるストッキング2 蒼井美冴と松下律子
27 蒼井美冴(14)
「うん、そう…
わたしはね、その電車内での大学生によるいやらしく黒いストッキングを見つめてきた視線により、激しく、ううん、それまで抑えてきたオンナのサガを著しく刺激されて…」
「……」
「突然、覚醒しちゃって……」
「覚醒?」
「あ、うん、それまでゆうじの死に対して喪に服するということで、自分自身のオンナという欲望の全部を無意識に抑えてきていたの…」
「……」
「それが、その大学生の目によってさ…ううん、その背景には彼、大原浩一のストッキングフェチの視線っていう存在があったせいもあると思うのね…」
「……」
「でも、それで心の楔が一気に外れ、自律神経が暴走してしまって、まるで船酔い、乗り物酔いみたいになってしまって…」
「え?…」
「だけどね、わたしね、決めていたのよ…
心が冷静にゆうじの死というモノを見つめられるようになったならば、ここ、そうこのお店『波道』に来ようってね……」
「……」
「だから、なんとかここに辿り着いたら…
なんと、偶然、彼が来たの……」
「え…」
「うん、いや、後で訊いたら、まるで、不思議な、ううん、ゆうじに導かれつみたいな流れで、ここに来たって……」
「そ、そうなんですか?……」
「うん、だからね、わたしと彼が愛し合ったのは必然的…
そして彼の優しさからの愛情といえるのよ……」
敢えて愛情と言い、松下さんの心を波立たせる…
「え、あ…」
そして、間違いなく、心が揺らいでいるみたい。
「……武石健太はね、今のわたしの、大切な彼なのね…」
わたしはその松下さんの、心の揺らぎの隙を突く。
「あ、は、はい…」
それは、わかっている…という応え。
だけど、彼、健太の存在感が、突破口となり得る…
それは、今のわたしは大原浩一とは関係はしていないって、松下さんに知らしめる為。
「でもね…わたしは大原さんも好き……」
「え…」
「あの甘い匂いは、堪らない……」
「あ…」
これは、さらに松下さんを揺らがす為の煽りの言葉…
でも、秘密の本音でもある。
「ねぇ…」
「え、は、はい?」
「わたしさ…その頃にさぁ…
シャネルをね、嗅いだ記憶があるのよねぇ…」
「え…」
テーブルのカクテルグラスの中の氷が…
カランと、鳴ったーー
「うん、そう…
わたしはね、その電車内での大学生によるいやらしく黒いストッキングを見つめてきた視線により、激しく、ううん、それまで抑えてきたオンナのサガを著しく刺激されて…」
「……」
「突然、覚醒しちゃって……」
「覚醒?」
「あ、うん、それまでゆうじの死に対して喪に服するということで、自分自身のオンナという欲望の全部を無意識に抑えてきていたの…」
「……」
「それが、その大学生の目によってさ…ううん、その背景には彼、大原浩一のストッキングフェチの視線っていう存在があったせいもあると思うのね…」
「……」
「でも、それで心の楔が一気に外れ、自律神経が暴走してしまって、まるで船酔い、乗り物酔いみたいになってしまって…」
「え?…」
「だけどね、わたしね、決めていたのよ…
心が冷静にゆうじの死というモノを見つめられるようになったならば、ここ、そうこのお店『波道』に来ようってね……」
「……」
「だから、なんとかここに辿り着いたら…
なんと、偶然、彼が来たの……」
「え…」
「うん、いや、後で訊いたら、まるで、不思議な、ううん、ゆうじに導かれつみたいな流れで、ここに来たって……」
「そ、そうなんですか?……」
「うん、だからね、わたしと彼が愛し合ったのは必然的…
そして彼の優しさからの愛情といえるのよ……」
敢えて愛情と言い、松下さんの心を波立たせる…
「え、あ…」
そして、間違いなく、心が揺らいでいるみたい。
「……武石健太はね、今のわたしの、大切な彼なのね…」
わたしはその松下さんの、心の揺らぎの隙を突く。
「あ、は、はい…」
それは、わかっている…という応え。
だけど、彼、健太の存在感が、突破口となり得る…
それは、今のわたしは大原浩一とは関係はしていないって、松下さんに知らしめる為。
「でもね…わたしは大原さんも好き……」
「え…」
「あの甘い匂いは、堪らない……」
「あ…」
これは、さらに松下さんを揺らがす為の煽りの言葉…
でも、秘密の本音でもある。
「ねぇ…」
「え、は、はい?」
「わたしさ…その頃にさぁ…
シャネルをね、嗅いだ記憶があるのよねぇ…」
「え…」
テーブルのカクテルグラスの中の氷が…
カランと、鳴ったーー

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


