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シャイニーストッキング
第23章 ほつれるストッキング2 蒼井美冴と松下律子
28 蒼井美冴(15)
「わたしね、その愛されていた頃にね、シャネルのNo.18の残り香を嗅いだ記憶が…
それも何度かあるのよね……」
わたしは核心をストレートに訊いた。
「………」
松下さんの目が、揺らいだ。
「……で、今夜のNo.18でしょう?」
「……」
「昨日まではNo.19でしょう?」
「あ…」
「それで、あの、ゆかりさんの激しい動揺でしょう?
わたしの心がさぁ…」
「え…」
「なにかある…って囁くのよ」
「……」
そう今夜、松下さんが宴会場に入ってきた瞬間の、ゆかりさんの動揺は尋常ではなかった…
いや、昨日、初めて松下さんと対峙した瞬間のゆかりさんの揺らぎも普通ではなかった。
そして冷静に、それ等を鑑みると…
キーワードは、シャネルの香りの違いなのである。
そして、そのシャネルの残り香という記憶が、そう考えるしかなかったーー
「……」
わたしはジッと、松下さんを見つめる…
間違いなくわたしの問いは、彼女のナニかの核心を突いたと感じられる。
「ふぅぅ…」
すると松下さんは、ゆっくりとテーブルのカクテルグラスを手に取り…
残りを一気に飲み干し…
カタンーー
テーブルの上にグラスを置き、そして、わたしを見つめてきた。
「はぁ…
なんか、美冴さんの目には、隠せない気がしちゃいますぅ」
そう、ポツリと呟く。
「え?」
「なんかぁ、嘘は通じないって感じ…」
「……」
「それに、全部お見通しみたいに…」
「え、いや、わからないわよ、ううん、わかってないわよ…ただね…」
「ええでも多分、美冴さんの思っている通りかも…」
今度は松下さんが、消えかけ、最後の燻りを燻らせているタバコの紫煙を見つめながら、そう呟き。
「はい、全部話しますね…
うん、美冴さんならいいかも……」
松下さんは、宙に漂う紫煙を見つめ、そう言ってきた。
「ふぅぅ…」
そして、そう吐息を漏らし、わたしを見つめ直し…
「実は……」
「……」
わたしは自ら仕掛け、問うたくせに…
急にドキドキと昂ぶり、騒めかせてきていた。
だって、なんとなく…
これから話してくる内容が、とてつもなく、いや、予想以上の内容であり、わたしなんかが、訊いてはいけないんじゃないのか…
そんな気が、してきたからーー
「わたしね、その愛されていた頃にね、シャネルのNo.18の残り香を嗅いだ記憶が…
それも何度かあるのよね……」
わたしは核心をストレートに訊いた。
「………」
松下さんの目が、揺らいだ。
「……で、今夜のNo.18でしょう?」
「……」
「昨日まではNo.19でしょう?」
「あ…」
「それで、あの、ゆかりさんの激しい動揺でしょう?
わたしの心がさぁ…」
「え…」
「なにかある…って囁くのよ」
「……」
そう今夜、松下さんが宴会場に入ってきた瞬間の、ゆかりさんの動揺は尋常ではなかった…
いや、昨日、初めて松下さんと対峙した瞬間のゆかりさんの揺らぎも普通ではなかった。
そして冷静に、それ等を鑑みると…
キーワードは、シャネルの香りの違いなのである。
そして、そのシャネルの残り香という記憶が、そう考えるしかなかったーー
「……」
わたしはジッと、松下さんを見つめる…
間違いなくわたしの問いは、彼女のナニかの核心を突いたと感じられる。
「ふぅぅ…」
すると松下さんは、ゆっくりとテーブルのカクテルグラスを手に取り…
残りを一気に飲み干し…
カタンーー
テーブルの上にグラスを置き、そして、わたしを見つめてきた。
「はぁ…
なんか、美冴さんの目には、隠せない気がしちゃいますぅ」
そう、ポツリと呟く。
「え?」
「なんかぁ、嘘は通じないって感じ…」
「……」
「それに、全部お見通しみたいに…」
「え、いや、わからないわよ、ううん、わかってないわよ…ただね…」
「ええでも多分、美冴さんの思っている通りかも…」
今度は松下さんが、消えかけ、最後の燻りを燻らせているタバコの紫煙を見つめながら、そう呟き。
「はい、全部話しますね…
うん、美冴さんならいいかも……」
松下さんは、宙に漂う紫煙を見つめ、そう言ってきた。
「ふぅぅ…」
そして、そう吐息を漏らし、わたしを見つめ直し…
「実は……」
「……」
わたしは自ら仕掛け、問うたくせに…
急にドキドキと昂ぶり、騒めかせてきていた。
だって、なんとなく…
これから話してくる内容が、とてつもなく、いや、予想以上の内容であり、わたしなんかが、訊いてはいけないんじゃないのか…
そんな気が、してきたからーー

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