この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
シャイニーストッキング
第23章 ほつれるストッキング2       蒼井美冴と松下律子
 29 松下律子(14)

「はい、全部話しますね…
 うん、美冴さんならいいかも……」
 わたしは、宙に漂う紫煙を見つめ…
「ふぅぅ…」
 そしてそう吐息を漏らし、美冴さんを見つめ直し…

「……」

「実は……」
 
 うん、美冴さんならいいかも…
 ううん、本当は、わたしはずうっと誰かに話したかったんだ。

「……」
 そんなわたしの内心の想いを見透かすかの様に、美冴さんは、ジッとわたしを見つめてきた。

 そうーー
 わたしは、ずうっと前から、わたしの秘密を、誰かに話しをしたかった。

 この自分自身の出生の秘密、背景の巨大さを…
 そして、あの人、大原浩一さんとの愛情が高まるにつれて生まれた、いや、わたしだけではなく、あの人との二人で抱き、育ち始めてきてしまっている秘かな野心と野望の昂ぶりの話しを…
 誰かに話したい、聞いてもらいたくなっていたのである。

 そして、それは、わたしとあの人が、決して傀儡な存在ではないのだ…
 という証明、証しでもあるのだと、誰かに認めてもらいたい。

 多分、おそらく、あの人も同じ想い、考えを心に秘めている筈だということはわかっている、いや、もしかして、もうこの美冴さんには話しているのかも?と、一瞬、思った瞬間もあったのだが…
 どうやら、かろうじて、まだ、話してはいないみたいである。

「ふぅぅ…」
 わたしはもう一度吐息を漏らし、美冴さんを見つめ直す。

「……」
 きっと、この美冴さんなら…
 分かって、いや、理解して、呑み込んでもくれ、そして、秘密を保持してもくれる筈だ。

「そ、そう…」
 うん、間違いない、美冴さんは、信用できるーー

 わたしは、美冴さんの目を見つめ、そう想い、口を開こうと…

「あ、お二人さん、お代わりは?」
 その瞬間…
 マスターのそんな言葉が、わたしと美冴さんの二人の緊張の糸を、プツン、と、切ってきたのである。

「えっ」

「……あっ」
 見事に、断ち切られてしまった。

 わたしはふと、マスターを、そしてカウンターの上を…
 美冴さんを順に見る。

 確かに、二人のグラスは空になっていた…

「あ、ノリくん、じゃ、お代わり貰おうかしら…」
 美冴さんはそう言いながら、わたしを見る。

「は、はい、じゃ、わたしにも下さい…」

 実は、喉がカラカラに渇いていたーー

 
 

/3139ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ