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シャイニーストッキング
第5章 黒いストッキングの女4     部長大原浩一
 78 悪魔の本性

 確かに若い時分、都内でこの一流企業といえる会社に就職できた時に
 金、地位、女…
 と、夢見ていた時期は確かにあった。
 そしてそれを求め、己の全てを掛けて必死に仕事をした時期もあったのだ。

 しかし
 しかしその反動で失ったモノもあった…

 それは別れた、いや、正確には元妻に捨てられたことであった。
 今、現在となってはようやく気持ちの切り替えも済んではいるが、当時はこの離婚に、そして離婚後に知った妻の寂しい想いに愕然となり、激しく後悔し、その気持ちを持ち直すのに約2年という時間が必要であったのだ。

 そうだ、そうなのだ、また自分は同じ過ちを繰り返すのか、必ずツケはまた後で回ってくるはずなのだ、そしてあの律子の時に、二兎追うものは一兎も得ず、と、戒めの想いを持った筈ではないのか…

 自責の想いが、いや、自分を卑下する想いが湧いてきて、悪魔の本性を戒めていくのである。

 そんな様々な不惑の想いに襲われ、逡巡していると、シャワールームから美冴のシャワーを浴びている音が耳に入ってきたのだ。
 そして再び悪魔の本性が罪悪感を押しのけて顔を出し、私に語り掛けてきたのだ。
 
 どうだったんだ、美冴は最高の抱き心地だっんだろう、自分のフェチ心をあれ程満たしてくれた女は今までにいなかったんじゃないのか…
 そう囁かれ、先程までの美冴とのセックスの情景や感覚が蘇ってきたのである、そしてその途端であった、また、再び、疼き始まり、昂ぶり、ズキズキと自身の怒張が猛々しく勃起ってきたのである。

 もういいのか、今夜で終わりなのか、美冴を手放すのか、あんなフェチ心を満たす女は今後現れないぞ…
 と、また悪魔の本性が囁き、私の思考を支配してきたのだ。
 私はこの時は本当に無意識であったのだ、悪魔の本性に支配されていたのである、その本性の趣くままに、スッと立ち上がりシャワールームのドアを開けた。

 するとシャワールームの湯気の中に、フェチの女神がそこに存在していたのである。
 私は気づくと美冴を後ろから抱き締めていたのだ。
 そして自らの怒張は激しく、猛々しく、脈打ち、硬く、そそり勃起っていた。

 私は美冴の乳房を揉み、太股を掴んで持ち上げて、一気に立ちバックの態勢で貫いたのである。

 それはまさしく悪魔の本性の導きであったといえたのだ…






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