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シャイニーストッキング
第5章 黒いストッキングの女4     部長大原浩一
 79 強烈な罪悪感

「うっ、で、出るっ、っうっ…」
 私は悪魔の本性の趣くままに、美冴を後ろから一気に貫き、そしてそのまま激しく攻め立て、二人同時に絶頂を迎えたのだ。
 そして私は彼女の中に激しく放出した。

「あぁぁぁぁ………」
「はぁ、はぁ、はぁ、ふぅぅ」
 私は絶頂を迎えてシャワーを浴びながらしゃがみ込んだ彼女を後ろから抱き締めていく。
 その時はとても愛おしかったのだが、男という性は射精と同時に急激に醒める生き物なのである、そして私も例外ではない。
 射精と共に一気に醒めてしまい、再び強烈な罪悪感が襲ってきたのであった。

「はぁ、はぁ…ねぇ…」
 美冴は息を荒げ、喘ぎながら
 ねぇなぜなの…
 と、いう目を私にに向けてきたのだ。
 だが私は既に、昂ぶりが一気に醒めてしまい罪悪感の中にいたのである、バツが悪く、引きつった、まるで照れ隠しのような微妙な笑みを浮かべながら
「す、すまなかった…つい…」
 と、歯切れの悪い言葉を呟くしかなかったのである。
 そしていてもたってもいられずにバスルームをそくさくと出て行くしかなかったのである。

 わ、私は、なんてことを…
 強烈な罪悪感が襲い、今、美冴にした自分を卑下する想いが湧き起こっていた、そしてこんな隠し持っていた本当の自分の本性が情けなかったのだ。
 後悔の想いが湧いてきていた。

 美冴がシャワーから出たらとりあえず謝ろう、まずはそれからだ…

 その記憶はあったのだが、色々な意味で疲れていたのだろう、なんと私は美冴を待っている間に寝落ちしてしまったのである。



「…………う、う」
 私はコーヒーの香りで目が覚めた。

「あ、起きました、おはよう…」
「あっ……う、うん…」
 美冴の姿が目に入り、一瞬我が目を疑ったのだが、すぐに現実を理解した。

「ブラックでよろしくて…」
「あ、ああ」
 美冴は部屋に備え付けのセットでコーヒーを煎れていたのだ。
 インスタントの簡単なコーヒーではあるのだが、なぜかたまらなくそのコーヒーは美味かった、そして改めて美冴を見るのだが、彼女は本当に美しかった。
 心なしか今までとは違う、明るい印象に変わったように見えるのである。
「黒い女はもう終わり…」
 そう云っていたが、正にそのようであったのだ。

 本当に彼女は生まれ変わったのかもしれない…

 




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