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シャイニーストッキング
第5章 黒いストッキングの女4 部長大原浩一
83 美冴の訴え
こんないい女を、フェチの女神を手放せるなんてとても出来ない…
そう悪魔の本性が顔出して囁いてくるのだ。
本来ならばどんな理由があろうとも、こうして抱いてしまった事実は変わらない、そしてそれはお互いの胸に秘め無かった事とはいかないまでも、今日限りの、一夜限りの関係として終わりにするというのが大人の理想的な逢瀬というものではないのか、と、私は考えてはいたのだ。
だが、この美冴の魅力に魅了されてしまった今となってはそんな考えは罪悪感と共にどこかに吹き飛んでいってしまった。
そしてもう一人の私、いや、本当の私といえるこの悪魔の本性が顔を出した今となっては、そのような綺麗事などとても無理といえよう。
それに悪魔でなくとも、この美冴の魅力を知ってしまったら忘れることなどとても出来ないであろうし、お互いに立場は違えど同じ会社なのであるからこれから一切顔を見ない事等はあり得ないのである。
そして今、私の腕の中に抱かれている美冴も同じような事を考えていたのであろう、唇を離して話し始めてきたのだ。
「このままで終わりは嫌です」
その言葉にドキンと胸の奥が震えた。
「えっ、ああ」
だが私はどう応えてよいのか逡巡してしまう。
「たまにでいいの、たまにでよいのです、佐々木課長との合間でいいからその時に…」
美冴の目が想いを訴えてくるのだ。
男冥利に尽きる想いをぶつけてくる。
私はなんて幸せ者なのだろうか…
「うん、でも…」
でも…それでよいのか、と、目で語る。
「はい、いいんです、わたしは後出し…なんだから」
でもそう云う彼女の目は決して暗くはないのだ。
「ただ、これからはもう少し近くに居たいかな…」
それがどういう意味なのかは解らないのだが、否定はできなかった。
「あ、ああ、うん、わかった…」
「ありがとう…」
美冴は少しだけ遠い目をしてそう言ったのだ。
私はなんて贅沢で欲張りで、幸せ者なのだろう…
この3人の女性達は全て美しく、各々がとても魅力的なのである、この3人の素晴らしい魅力的な女性達が皆、声を揃えたかのように私の事が良いと言ってくれているのである。
だが、もう一人の世間的な自分が
ある意味、最低な男だな、必ず自滅して、皆を失ってしまうから…
と、囁いてきていたのであった。
必ず泣きを見るぞ…
こんないい女を、フェチの女神を手放せるなんてとても出来ない…
そう悪魔の本性が顔出して囁いてくるのだ。
本来ならばどんな理由があろうとも、こうして抱いてしまった事実は変わらない、そしてそれはお互いの胸に秘め無かった事とはいかないまでも、今日限りの、一夜限りの関係として終わりにするというのが大人の理想的な逢瀬というものではないのか、と、私は考えてはいたのだ。
だが、この美冴の魅力に魅了されてしまった今となってはそんな考えは罪悪感と共にどこかに吹き飛んでいってしまった。
そしてもう一人の私、いや、本当の私といえるこの悪魔の本性が顔を出した今となっては、そのような綺麗事などとても無理といえよう。
それに悪魔でなくとも、この美冴の魅力を知ってしまったら忘れることなどとても出来ないであろうし、お互いに立場は違えど同じ会社なのであるからこれから一切顔を見ない事等はあり得ないのである。
そして今、私の腕の中に抱かれている美冴も同じような事を考えていたのであろう、唇を離して話し始めてきたのだ。
「このままで終わりは嫌です」
その言葉にドキンと胸の奥が震えた。
「えっ、ああ」
だが私はどう応えてよいのか逡巡してしまう。
「たまにでいいの、たまにでよいのです、佐々木課長との合間でいいからその時に…」
美冴の目が想いを訴えてくるのだ。
男冥利に尽きる想いをぶつけてくる。
私はなんて幸せ者なのだろうか…
「うん、でも…」
でも…それでよいのか、と、目で語る。
「はい、いいんです、わたしは後出し…なんだから」
でもそう云う彼女の目は決して暗くはないのだ。
「ただ、これからはもう少し近くに居たいかな…」
それがどういう意味なのかは解らないのだが、否定はできなかった。
「あ、ああ、うん、わかった…」
「ありがとう…」
美冴は少しだけ遠い目をしてそう言ったのだ。
私はなんて贅沢で欲張りで、幸せ者なのだろう…
この3人の女性達は全て美しく、各々がとても魅力的なのである、この3人の素晴らしい魅力的な女性達が皆、声を揃えたかのように私の事が良いと言ってくれているのである。
だが、もう一人の世間的な自分が
ある意味、最低な男だな、必ず自滅して、皆を失ってしまうから…
と、囁いてきていたのであった。
必ず泣きを見るぞ…