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シャイニーストッキング
第5章 黒いストッキングの女4     部長大原浩一
 84 嫉妬心

「そ、そうか、それより昨夜の…」
大原部長は昨夜シャワールームに突然乱入してきて、いきなり後ろからわたしを抱いてきた事を謝ってきたのである。

「本当にすまなかった、つい…」
 つい…このまま終わりでは勿体なく思ってしい…
 と、言ったのだ。

「わたしは嬉しかったんです…」
 本音であった。

「えっ」 
 部長にとっては予想外の返事であったのか、少し驚いた顔をしている。
 
「勿体ない…も、もちろん嬉しいですけど、あのシャワールームで抱かれた事が本当にわたし自身のこれからの為の後押しに感じられて…」

 本当に嬉しかったのだ…

 確かに後押しにも感じていたのだが、あの後ベッドで部長の隣で横になりながら、この先の事を考えて名残惜しくなっての行為だったのではないのか、と、考えていたのである。
 恐らく部長の脳裏にはゆかり課長に対しての罪悪感が湧いているはずであり、今朝の落ち着いた彼の様子からも、その罪悪感からの後悔の念が少し伺い知れてくるのであった。

 するとわたしの脳裏にゆかり課長の顔が、最近よくわたしを見てくるあの目が、浮かんできたのだ。
 そしてわたしはその瞬間に、ゆかり課長に対して嫉妬心を感じたのである。
 
 この大原部長を奪ってやろうか…
 その時は一瞬、本当にそう想ったのだ。

 部長を奪ったら彼女はどんな顔をするのだろうか、もうわたしは何も我慢する必要などないのだから…

 するとなぜか彼は、そんな想いのわたしの目を見て、動揺の表情をしたのだ。
 そしてその表情が意外にもかわいく見えてしまったのである。

 ズキンッ…
 すると子宮が疼き出す。
 わたしはその疼きに導かれるかのように、ベッドの上で四つん這いになりながら彼ににじり寄っていったのだ。

「勿体ないの…」
 そうなのだ、確かにこれで終わりにするには勿体ない。
 そしてわたしにとっては約2年振りの男なのであるのだ、しかも部長はゆうじから導かれた筈の男であり、わたしには違和感を感じさせない素敵な存在であると、昨夜実感したのだ。
 
 本当に勿体ないのである…

「うふ…」
 そして部長の動揺と狼狽えている表情も貯まらなくかわいい。
 そして股間を見るとまた勃起っていた。

 かわいい…

「あっ、いや…」

 罪悪感と欲望が葛藤しているようである…
 



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