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シャイニーストッキング
第5章 黒いストッキングの女4     部長大原浩一
 86 かわいいひと

 大原部長はわたしの口の中で絶頂の射精をして果てたのだ。
 そしてわたしは最後の一滴まで搾り出すかのようにチンポを根元から扱き、搾っていった。

「あ、ふぅぅ…」
 部長は快感に吐息を漏らす。

「さすがにそんなには出ませんでしたね」
 ティッシュに口内の精液を戻しながらそう云った、さすがに昨夜2連発したのだ、そうそう量は出ないはずである。
 
「もう…そこまでは若くはないさ…」
 少し自虐的にそう言ってきた。

「あら、部長、まだまだ若く見えますよ…」
 これは本音であった、確か40歳だったかな、まだ35歳位でも通じると思うのだ。
 そして部長はこの射精により、なんとなくすっきりと、いや、開き直りなのか、少し明るく和やかになった感じがしてきたのである。
 ほのかにはにかんだ様なその笑顔に、わたしも和やかな気分になっていく、そして薄い掛け布団にもぐり、部長の胸元に寄り掛かかりながら布団から顔を出して唇を寄せていく。
 部長が堪らなくかわいく感じてしまい
「かわいいひと…」
 思わずそう囁いて、部長の唇を求めていったのだ。
 わたし達は熱いキスをする。

 この時、わたしは堪らなく心が震えてしまっていたのだ、部長の頼り甲斐のある、そして優しい笑顔とその持っている雰囲気に魅了されてしまっていた。
 そして部長はわたしのそんな想いに応えてくれているかのように、強く抱き締めてくれたのだ。

 本当に部長をゆかり課長から奪いたくなってきていたのである、そして、なんとなくなのだが奪い取る自信もあったのだ、だが、わたしは考える。

 ちょっと待て、焦るな、わたしには約2年のブランクがあるのだ、まだ復活したばかりなのだ、生活リズム、ファッション、仕事、そして恋愛と男、それらの全てにリハビリが必要なんだ…
 そうなのだ、無意識に焦ってしまっていたのだ。

 ゆっくりと復活していこう、奪う、どうのこうのはその後でよいのである…
 わたしは部長の胸元に抱かれながらそう考えていた、そして部長の目を見る。
 なんとなく部長は罪悪感との心の葛藤をしている様な目をしていた。
 きっとゆかり課長とわたしを天秤に掛けて計っているのであろう。
 そこでわたしは可哀想になり助け舟を出してあげる。

「このままで終わりは嫌です」

 わたしのその言葉に部長の目が反応した…




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