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シャイニーストッキング
第5章 黒いストッキングの女4     部長大原浩一
 93 ディナー

 私はリゾートホテルのディナーだからとラフなカジュアルな服を選んだ。
 薄いブルーのBDのシャツにベージュ系のチノパン、靴は茶のリボンタッセルローファー、そして薄手の綿生地の薄い紺色のジャケットを羽織った。

「あら素敵ですね、そのリボンタッセルも可愛いわ…」
 天王洲のマンション前で乗せた律子に褒められる。
 その律子は今夜も美しい。
 全体的に薄い紺色のゆったりとしたコットンシャツに膝下丈のプリーツスカート、そして編み込み縄風のサンダル式のパンプスを履いていた。
 クラブではいつもスーツ系なのでこの前のスカイラウンジでのワンピースにしろ、今夜の姿にしろ、私にはこのラフなカジュアルの律子は新鮮であるのだ。
 そして渋滞もなくタクシーはベイヒルトンホテルに到着した。。
 このホテルは某夢の国の海側に立地する5つのホテルの一つである。

 そういえば昔、第2営業部時代に新しい海をテーマにした新しいエリア建設の資材関係の営業に来たなぁ…

「夢の国は初めててですか」
 ディナーの席に着くと律子はそう訊いてきた。

「昔、営業で1度…」
 それに本当はゆかりと付き合い始めの頃に、この隣のホテルに1泊2日で来園した事があったのだ、が、さすがにそれは言えない。
 少し胸が騒めいでくる。
 しかしコース料理が始まると空腹のせいもあり、食欲の意識が勝ってしまう。
 その位このコース料理は素晴らしく、美味しかった、それになぜか今夜の律子はお喋りなのだ。
 その様子は今夜までの間で初めて見た位に明るく、にこやかなのである。
 そしてその笑顔は28歳という実年齢よりも、2~3歳若く見えた。

 産まれ育ちは埼玉県の県庁所在地で、小学校から大学まで都内の某ミッション系のお嬢様学校だそうだ。
 両親は再婚で義父が某大手企業の直営下請け会社を経営しており、特殊な特許を取得しているので安泰らしい、そして義弟がいて跡を継ぐ予定だと雄弁に語ってくれた。
 ただ、例の銀座で働くきっかけの話しはしてこなかったのだ。

「あら、やだ、わたし、なんか今夜は話し過ぎちゃったです…恥ずかしい」
 その顔がまた美しく、声と共に私の心を震わせてくる。

「きっと夢の国の隣にいるからテンションが上がってしまったのかも…」
 
 ディナーのワインのせいなのか、律子は更に艶やかであった…





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