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シャイニーストッキング
第5章 黒いストッキングの女4 部長大原浩一
94 夢の国
「きっと夢の国の隣にいるからテンションが上がってしまったのかも…」
食事中のマリアージュで飲んだワインのせいなのか、律子は心なしか火照り気味であり、また、それはそれで律子を艶やかにしていたのだ。
しかし食べ始めたのが早かったせいか、まだ時間は午後7時を少し過ぎた位であったのだ。
すると食後のコーヒーを飲んでいた時である
「ねぇ、今から夢の国に行きましょうよ」
「えっ」
「それに、ダックもいるし…」
その微笑が天使の笑みのようで断れずに夢の国に入園することとなったのだ。
「遊園地なんて久しぶりだなぁ」
「違いますよ、遊園地じゃないです、夢の国ですよ」
律子のテンションは高くなっていたのだ、そういえば年間30回以上は来園している、とこの前話していた。
「あっ、大原さん、ほら、ダックがいる」
「あ、うん」
「きゃあ、やっぱり似てますよぉ」
こんな律子は初めて見る。
「ちょうどいいタイミングで入園しましたよ、今から電飾のパレードしますよ」
そう言って私の手を引っ張ってくるのだ。
「ほら、ここ、この場所良く見えるんですよ、わたしの秘密の穴場なんです…」
いつもクラブで見かける律子は、どちらかといえば物静かな雰囲気なのだが、今のこの姿は全くの別人のようであった。
でも、こっちの姿が本当の素顔なんだろうなぁ…
私は、目をキラキラ輝かせながらパレードを見るハイテンションな律子の横顔を見ながら、そう考えていたのである。
そしてパレードのクライマックスに合わせて花火が打ち上がった。
「わあ、きれい…」
律子は私の手を握りながら夢中になって花火を見ていた、しかし私は花火ではなくそんな彼女の横顔を見蕩れながら見ていたのだ。
「あー、楽しかったです」
「そうか、でもマメに来てるんだろう」
「はい、でもいつもはほぼ1人なんで、たまにはこうして手を繋いで一緒にはしゃぎたかったから…」
そう律子は言ってきた。
「そうか、それはよかった」
そうなのか、いつもは1人なんだ…
だが、周りを意識してよく見てみると、意外にも1人のお客が沢山いるようである。
「わたしも普段は1人の方が気楽でいいんですけどね、でもたまには…」
そう言いかけながら私を見てきたのだ。
「こうして好きな人と来るのにも、憧れてました…」
「きっと夢の国の隣にいるからテンションが上がってしまったのかも…」
食事中のマリアージュで飲んだワインのせいなのか、律子は心なしか火照り気味であり、また、それはそれで律子を艶やかにしていたのだ。
しかし食べ始めたのが早かったせいか、まだ時間は午後7時を少し過ぎた位であったのだ。
すると食後のコーヒーを飲んでいた時である
「ねぇ、今から夢の国に行きましょうよ」
「えっ」
「それに、ダックもいるし…」
その微笑が天使の笑みのようで断れずに夢の国に入園することとなったのだ。
「遊園地なんて久しぶりだなぁ」
「違いますよ、遊園地じゃないです、夢の国ですよ」
律子のテンションは高くなっていたのだ、そういえば年間30回以上は来園している、とこの前話していた。
「あっ、大原さん、ほら、ダックがいる」
「あ、うん」
「きゃあ、やっぱり似てますよぉ」
こんな律子は初めて見る。
「ちょうどいいタイミングで入園しましたよ、今から電飾のパレードしますよ」
そう言って私の手を引っ張ってくるのだ。
「ほら、ここ、この場所良く見えるんですよ、わたしの秘密の穴場なんです…」
いつもクラブで見かける律子は、どちらかといえば物静かな雰囲気なのだが、今のこの姿は全くの別人のようであった。
でも、こっちの姿が本当の素顔なんだろうなぁ…
私は、目をキラキラ輝かせながらパレードを見るハイテンションな律子の横顔を見ながら、そう考えていたのである。
そしてパレードのクライマックスに合わせて花火が打ち上がった。
「わあ、きれい…」
律子は私の手を握りながら夢中になって花火を見ていた、しかし私は花火ではなくそんな彼女の横顔を見蕩れながら見ていたのだ。
「あー、楽しかったです」
「そうか、でもマメに来てるんだろう」
「はい、でもいつもはほぼ1人なんで、たまにはこうして手を繋いで一緒にはしゃぎたかったから…」
そう律子は言ってきた。
「そうか、それはよかった」
そうなのか、いつもは1人なんだ…
だが、周りを意識してよく見てみると、意外にも1人のお客が沢山いるようである。
「わたしも普段は1人の方が気楽でいいんですけどね、でもたまには…」
そう言いかけながら私を見てきたのだ。
「こうして好きな人と来るのにも、憧れてました…」