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シャイニーストッキング
第5章 黒いストッキングの女4     部長大原浩一
 97 シャワールーム

「お先にシャワーどうぞ…」
 そう言われ、私が先にシャワーを浴びる。
 それにしても律子のよい機転の利かせ方であった、あのままではすっかり気分が下がってしまい、ダックの目に負けてしまうところであったのだ。

 ダックの目は私の心の鏡って事か…
 だが、いつまでもグダグダとしているそんな自分にも嫌気がさしていた、確か昼間に成るようになれ、と開き直ったはずじゃないのか、と、シャワーを浴びながらそんな自問自答をしていく。

 なんか私も少し丸く、カドが取れた感じがするなぁ…
 昔の自分はもっとイケイケだったはずだった。

 仕事バンバン、酒バンバン、女バンバン、だった筈だよなぁ…
 いつからこんな感じになったんだろうか。
 そう逡巡していると、思い浮かんだのだ。

 そうか、あの離婚からだ…
 きっとあの離婚のショックから女に対して少し臆病になったのかもしれない。

 もう開き直ったはずなのだが、それともゆかりという、再び愛する存在を得たからなのか
 まだ丸くなるのは早いよなぁ…
 そうシャワーを浴びながら考えていた、その時である。

「あっ…」
 なんと律子がシャワールームに入ってきたのだ。

「うふ…」
 そして律子は妖艶な笑みを浮かべて、ソープで泡まみれの私に抱き付いてきたのである。

「お、おいっ…」
 まるで昨夜の美冴に対する私と同じような、不意をついての乱入であった。
 私はその乱入により気持ちがすっかり昂ぶり、興奮を覚えるのだ。
 そして股間の怒張も気づくと脈打ち始め、頭を持ち上げてきていた。

 おおっ、まだまだ勃起つじゃないか…
 今夜は勃起たないと思っていたのに、すっかり元気に頭を持ち上げ、脈打っているのである。

 そうだ、まだ丸くなるのは早いのだ
 昔は後先なんかあまり考えずに、もっとイケイケで、もっと尖っていたじゃないか…
 乱入してきた律子を抱き返しながらそう考え、そして、ギンギンに疼き始めていたのであった。

「一緒に洗いっこしましょ…」
 私と律子はシャワーの流れ落ちるお湯を浴びながら、熱く抱き合い、キスを交わしていくのである。
 そしてさすがに今夜は勃起つ筈がないと思われていた私の下半身が、見事に、元気に、脈打ちながら震えているのを自覚し、嬉しく思っていたのだ。

 私はまだまだイケるぞ、いや、イクぞ…



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