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シャイニーストッキング
第6章 黒いストッキングの女5 課長佐々木ゆかり
6 コールセンター
会社に戻るとすぐに笠原主任が来た。
「すいません…」
笠原主任曰く…
突然の病欠に派遣会社も対応が難しいそうなのだ、なぜならコールセンターのオペレーター業務は、例えば工場等の流れ作業の様な単純作業ではなくある意味、向き、不向きの強い特殊な業種ともいえるからだ。
そしてうちから派遣会社に出しているオーダーが出来るだけ経験者と指定しているせいで、いくら大手人材派遣会社とはいえ余剰人材が少なく、現在、人材確保に走り回っているそうだという事であった。
「まあ、仕方ないですね」
うちとしても突然の病欠等の当日欠勤は想定はしているのであるが、ワンセクションでの2人同時の欠勤は想定はしていなかった。
「これからはこれを課題にローテーションシステムを少し変えないとダメですねぇ」
「そうですね…」
欠勤は損保セクションであった、損保セクションは24時間対応なので3交代制なのである、そこで現在チーフがそのローテーションを少しずつ時間調整をして工面している最中なのだそうだ。
「そしてなぜかこんな日に限って事故や故障が多く、電話が鳴りっぱなしなんですよ」
笠原主任が苦い顔でそう言った。
夏休み真っ只中である、レジャーに多くの人々が繰り出しているのだ、これは仕方ない事なのである。
「蒼井さんが頑張ってくれてますよ、明日もローテーション変えてくれるそうです」
「えっ、そうなんですか」
わたしは、黒い女こと蒼井美冴の名前が突然に笠原主任の口から出てきて思わず、ドキッとしてしまう。
なぜか笠原主任は蒼井美冴が気に入っているようなのである。
「それなんで面談は明日の一段落する夕方以降でいいですか…」
「そうですね、主任に任せますよ」
本音は中止にしたかったが、それはとても言えなかった。
そしてわたしはふと、仕事中の彼女の姿を目で追う。
相変わらず彼女は黒い服を着ていた、そして変わらず美人であった。
あの少し陰を感じるところが、また、艶しいのよね…
思わずそう心の中で呟いたのだ。
彼女は忙しそうに電話対応をしていた。
あ、目が合う前に…
わたしはデスク上にあるクレーム案件の書類に慌てて視線を変えたのだ。
もし目が合ってしまったら、また胸が騒めいてしまう…
仕事モードに切り替えたのだから余計な事は考えたくなかった。
会社に戻るとすぐに笠原主任が来た。
「すいません…」
笠原主任曰く…
突然の病欠に派遣会社も対応が難しいそうなのだ、なぜならコールセンターのオペレーター業務は、例えば工場等の流れ作業の様な単純作業ではなくある意味、向き、不向きの強い特殊な業種ともいえるからだ。
そしてうちから派遣会社に出しているオーダーが出来るだけ経験者と指定しているせいで、いくら大手人材派遣会社とはいえ余剰人材が少なく、現在、人材確保に走り回っているそうだという事であった。
「まあ、仕方ないですね」
うちとしても突然の病欠等の当日欠勤は想定はしているのであるが、ワンセクションでの2人同時の欠勤は想定はしていなかった。
「これからはこれを課題にローテーションシステムを少し変えないとダメですねぇ」
「そうですね…」
欠勤は損保セクションであった、損保セクションは24時間対応なので3交代制なのである、そこで現在チーフがそのローテーションを少しずつ時間調整をして工面している最中なのだそうだ。
「そしてなぜかこんな日に限って事故や故障が多く、電話が鳴りっぱなしなんですよ」
笠原主任が苦い顔でそう言った。
夏休み真っ只中である、レジャーに多くの人々が繰り出しているのだ、これは仕方ない事なのである。
「蒼井さんが頑張ってくれてますよ、明日もローテーション変えてくれるそうです」
「えっ、そうなんですか」
わたしは、黒い女こと蒼井美冴の名前が突然に笠原主任の口から出てきて思わず、ドキッとしてしまう。
なぜか笠原主任は蒼井美冴が気に入っているようなのである。
「それなんで面談は明日の一段落する夕方以降でいいですか…」
「そうですね、主任に任せますよ」
本音は中止にしたかったが、それはとても言えなかった。
そしてわたしはふと、仕事中の彼女の姿を目で追う。
相変わらず彼女は黒い服を着ていた、そして変わらず美人であった。
あの少し陰を感じるところが、また、艶しいのよね…
思わずそう心の中で呟いたのだ。
彼女は忙しそうに電話対応をしていた。
あ、目が合う前に…
わたしはデスク上にあるクレーム案件の書類に慌てて視線を変えたのだ。
もし目が合ってしまったら、また胸が騒めいてしまう…
仕事モードに切り替えたのだから余計な事は考えたくなかった。