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シャイニーストッキング
第6章 黒いストッキングの女5     課長佐々木ゆかり
 14 過去の誤ち ②

 だからエスカレーター式で大学に進学し、入学式後からいきなり弾けたのだ。
 まず入学式前日にパーマを掛け、カラーリングをし、眼鏡からコンタクトに変え、化粧をした。
 そして入学式後すぐにナンパ系のサークルに入り、その夜の新歓コンパで誘われるままに3年生の先輩に処女を上げたのであった。
 そしてそれからはファッションと化粧を勉強し、自分が比較的美人であるとの自覚をし、一気に遊び始めたのである。
 しかし親はそんなわたしの変化にはほとんど気付かなかったのだ。
 内と外の顔を上手に使い分けていたのである。
 そして周りの男達にチヤホヤと持ち上げられ、新宿から始まり、渋谷、横浜、ベイエリア、六本木と、当時の主流のディスコに通い、一時期はどのディスコにも顔パスであった位だったのだ。
 そして遊び方も当然変わっていったのだ、わたしは大学2年生の冬から当時の遊び人達の自然な流れの主流として、大麻、つまりマリファナにハマっていったのである。
 当時のわたしにはそんなマリファナが普通に簡単に手に入った、また、持ってなくても周りの誰かが必ず持っていたのだ。
 そしてホテルやマンションの1室に籠もり、2人の時もあれば数人でマリファナパーティーをし、いわゆるラリっての乱交もいとわなかった。
 更にその当時は既に卒業後のオーストラリアへの語学留学も決まっていて、就職活動の心配もなかったのである。
 当時は六本木界隈ではマリファナクィーンとまで陰で言われていた程に狂っていたのであったのだ。

 そしてそれはオーストラリアに留学しても収まる気配はなく、逆にますます盛んに狂っていたのである。
 オーストラリアのゴールドコーストに留学したのだが、その土地はサーファー天国と云われる位の場所であった。
 だからやはり当時の流れとしてサーファーイコールマリファナと云われる位に自然であったのだ、そしてやはり外国であるから日本人コミュニティが数個あり、その中には当然の様にお坊ちゃま中心の遊び人コミュニティがあり、わたしはそこに吸い寄せられるかの様に入っていたのである。

 そしてバリ島である、オーストラリアに隣接するリゾート地で、当時はオーストラリア人かサーファー系しか殆ど訪れないリゾート地であった、また貨幣価値が半分以下であったので気楽に長期滞在できる環境でもあったのだ…
 


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