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シャイニーストッキング
第6章 黒いストッキングの女5     課長佐々木ゆかり
 56 オリオンの激白 ③

 僕達は部屋に入った。

「ああ寒かったぁ、早くシャワー浴びたいわぁ…」
「それよりあの先輩はいいんですか」
「先輩って、ああアイツね、あんな奴いいのよ、しつこくてさ」
「はぁ…」
「それにわたしキマっちゃって、頭痛くなっちゃってさぁ…、やっぱ安モンはダメよねぇ…」
 何を言っているのかわからなくてポカンとしてしまう。

「あっキミ、名前は…」
「健太です、山崎健太…」
「かわいい顔してるね」
 ゆかり先輩はそう言うなり、僕の頭を両手で押さえキスしてきたのだ。

 あっ…
 それが僕のファーストキスである。

「さ、早くシャワー浴びよう」
 そう言って僕を見る。

「一緒に入ろうか…」
 妖しい目でそう言ってきたのだ。

「じゃあ、脱がせて」
 そう言うなり目の前に立つ、僕には有無を言わさぬ流れであった。

 胸の昂ぶりは一気にMAXとなる、ドキドキが、ドッキン、ドッキンになったのだ。
 そして下半身がギンギンに、痛い位に昂ぶり、脈打ってきたのだ。
 手が震えてくる、そしてその震える手でボディコンシャスな黒いミニのワンピースのチャックを降ろす。
 スルッとワンピースが足元に落ちる。
 するとゆかり先輩は化粧台の椅子に座り、脚を目の前に伸ばしてきたのだ。

「はい、今度はこれね…」
 その笑顔は僕にとっては小悪魔から悪魔の笑みに変わっていた。
 僕はまるで下僕のようにひざまずき、赤いエナメルのハイヒールを両手で掴み、脱がせていくと、艶やかな光沢のストッキングに包まれたやはり赤いペディキュアの爪先が目の前に現れたのだ。
 僕はその美しい爪先に魅了されてしまう。

「ほらぁ」
 するとそう囁き、その爪先を僕の顔に押し付けてきたのだ。

「うふふ…」
 僕は除けるによけられなく、固まってしまったのだが、なぜかそのストッキングの爪先からは心を魅了してくる香しい香りを感じていたのである。

「臭い?」
 僕は首を振った、臭くなんかない、堪らない香りであった。

「みんな悦ぶのよねぇ」
 そう呟きながら反対の脚を伸ばしてくる。
 そして僕は再び、魅き寄せられるかの様に反対のヒールを脱がせていく。
 下半身は痛い位に疼き、昂ぶり、猛り、ズキズキと脈打っていた。

 こんなことでも興奮するんだ…
 僕はこの夜を境にストッキングフェチになった。





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