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シャイニーストッキング
第6章 黒いストッキングの女5 課長佐々木ゆかり
64 狂っていた時代
「それにあの『マリンお嬢』は、ゆかり先輩がオーストラリアに留学後に…」
単位欲しさに教授と寝たのがバレて問題になって、留年決定して、挙げ句には退学しちゃいましたよ。
「ええっ、そうなんだ」
「はい、そして、それにオチがありまして…」
退学後、僕がオーストラリアに留学直前にAV女優デビューしていました。
「しかも、芸名が『マリン』ですよ…」
それには少し笑えた
だが…
あの頃はそんな、みんな、ある意味、そう、狂っていたのかもしれない。
ふと、他人事ではないと思うのだ。
あの頃もし、クラブ『J』等で摘発されていたら…
オーストラリアでもし摘発されていたら…
こうして笑っている自分は一体、今、どうなっていたのだろうか…
…つくづくそう思ったのである。
「僕はあの新歓コンパのあの夜からずうっと『姫』あ、ゆかり先輩に憧れてたから、ずっと付いて回ったんです…」
だから僕もあのサークルでは実質幽霊部員でしたよ、あんなサークルならゆかり先輩の付き人の方がよっぽどよかった。
「それに、気が向いた時にさせてくれたから…」
それが堪らなく嬉しかった、と言ったのだ。
「もう、本当にやめてよぉ、わたしホント最低だわ…」
「そんな最低だなんて、最高でしたよ…」
ゆかり先輩がさせてくれる度に、絶対付いていくんだ、って毎回心に思ってましたから。
「なんか…」
なんかそれじゃ、飼い犬に餌を与えているみたいじゃない、と思ったのだが、さすがにそれは口に出せなかった。
「そういえばオリオンはアレやらなかったよね…」
そう、わたしの記憶が間違ってなければ健太はマリファナ等のドラッグ系はやっていなかった、お酒以外にはシラフであった気がするのだ。
「はいっ、やりませんでした…」
正確には2、3回程マリファナを吸った事はあるのだが、どうやら体質が合わないらしく、すぐに吐き気を催してしまい、やらなくなったのだ。
「そのかわり…」
一緒にいる時はシラフでいて絶対に『姫』を守るんだ、と思っていたのだと言ったのである。
「そ、そうだったんだ…」
ありがとう、そう呟いた。
そうなのであった、わたしがガッチリとキマってしまってフラフラと朦朧状態でも一緒にいる時には必ず傍に居てくれていたのだ。
だからなのか…
「それにあの『マリンお嬢』は、ゆかり先輩がオーストラリアに留学後に…」
単位欲しさに教授と寝たのがバレて問題になって、留年決定して、挙げ句には退学しちゃいましたよ。
「ええっ、そうなんだ」
「はい、そして、それにオチがありまして…」
退学後、僕がオーストラリアに留学直前にAV女優デビューしていました。
「しかも、芸名が『マリン』ですよ…」
それには少し笑えた
だが…
あの頃はそんな、みんな、ある意味、そう、狂っていたのかもしれない。
ふと、他人事ではないと思うのだ。
あの頃もし、クラブ『J』等で摘発されていたら…
オーストラリアでもし摘発されていたら…
こうして笑っている自分は一体、今、どうなっていたのだろうか…
…つくづくそう思ったのである。
「僕はあの新歓コンパのあの夜からずうっと『姫』あ、ゆかり先輩に憧れてたから、ずっと付いて回ったんです…」
だから僕もあのサークルでは実質幽霊部員でしたよ、あんなサークルならゆかり先輩の付き人の方がよっぽどよかった。
「それに、気が向いた時にさせてくれたから…」
それが堪らなく嬉しかった、と言ったのだ。
「もう、本当にやめてよぉ、わたしホント最低だわ…」
「そんな最低だなんて、最高でしたよ…」
ゆかり先輩がさせてくれる度に、絶対付いていくんだ、って毎回心に思ってましたから。
「なんか…」
なんかそれじゃ、飼い犬に餌を与えているみたいじゃない、と思ったのだが、さすがにそれは口に出せなかった。
「そういえばオリオンはアレやらなかったよね…」
そう、わたしの記憶が間違ってなければ健太はマリファナ等のドラッグ系はやっていなかった、お酒以外にはシラフであった気がするのだ。
「はいっ、やりませんでした…」
正確には2、3回程マリファナを吸った事はあるのだが、どうやら体質が合わないらしく、すぐに吐き気を催してしまい、やらなくなったのだ。
「そのかわり…」
一緒にいる時はシラフでいて絶対に『姫』を守るんだ、と思っていたのだと言ったのである。
「そ、そうだったんだ…」
ありがとう、そう呟いた。
そうなのであった、わたしがガッチリとキマってしまってフラフラと朦朧状態でも一緒にいる時には必ず傍に居てくれていたのだ。
だからなのか…