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シャイニーストッキング
第6章 黒いストッキングの女5 課長佐々木ゆかり
65 姫を守る
だからなのか、あの大学4年の頃辺りはガッチリとキマってもちゃんと一緒にホテルにいた…
その代わりに健太がいない時は大概はそのメンバーと淫れてはいたのだが、大学4年の夏過ぎからはそんな事も殆どなくなり、乱交系はせずにキマるだけに留まる様になっていたのだ。
それはあの時に健太の説教がかなり心に響いたからであった。
「もっと自分を大切にしてください」
それはいつもの六本木クラブ『J』ではなくて違うクラブに連れて行かれ、かなりガッチリとキマらせられて5人の男達にホテルの部屋に連れて行かれそうになった時に健太に助けて貰ったのである。
わたしは完全にキマってしまい、酩酊状態であったのだが、気付くと健太が隣に居て、少しボコられたように顔を腫らしながら、わたしにそう説教をしてきたのだ。
「そうか、守ってくれてたんだ…」
「はい、大切な『姫』ですからね」
「また、『姫』って言う…」
「あっ、すいません」
なんかその顔がかわいく感じ、胸がキュンと鳴ってしまう。
「そんなに黒歴史じゃないでしょう」
「ええっ、いや、思いっ切り黒歴史よ…」
但し、健太との思い出はそうでもない、と呟いた。
「だけど、だけどね…」
この今の話し、殆ど忘れてたから、キミ、オリオンに会う今日まですっかり…
「すっかり、頭の中からわざわざ消し去った思い出だから…」
わたしは健太の目を見てそう言ったのだ。
「そうなんですか…」
「うん、わたしはあのニュージーランドの半年間である人に偶然出会い、それで考えを改めて、生き方や、そして将来を新たに見つめ直し、生まれ変わる為にこの過去の思い出を頭から消し去ったつもりで今日まできたの…」
完全には消せるとは思ってはいない、だから頭の片隅に追い遣って、蓋をして、鍵をしめたつもりでいたのよ、と。
「だけど、今日、オリオンに会って蘇ってしまったわ…」
「あっ、す、すいません」
「いえ、いいの、嫌みで言ったんじゃないから…」
それに苗字が変わって判らなかっただけで、どっちにしろ来週末にはこうして再会するはずだったのだから、かえって今日の方が衝撃が少なくてよかったかも…
と、言ったのである。
「そうですか…」
「それに…」
それに今日、偶然に健太の前に、『六本木クラブJ』の元黒服の遠藤タカシとも再会したのである…
だからなのか、あの大学4年の頃辺りはガッチリとキマってもちゃんと一緒にホテルにいた…
その代わりに健太がいない時は大概はそのメンバーと淫れてはいたのだが、大学4年の夏過ぎからはそんな事も殆どなくなり、乱交系はせずにキマるだけに留まる様になっていたのだ。
それはあの時に健太の説教がかなり心に響いたからであった。
「もっと自分を大切にしてください」
それはいつもの六本木クラブ『J』ではなくて違うクラブに連れて行かれ、かなりガッチリとキマらせられて5人の男達にホテルの部屋に連れて行かれそうになった時に健太に助けて貰ったのである。
わたしは完全にキマってしまい、酩酊状態であったのだが、気付くと健太が隣に居て、少しボコられたように顔を腫らしながら、わたしにそう説教をしてきたのだ。
「そうか、守ってくれてたんだ…」
「はい、大切な『姫』ですからね」
「また、『姫』って言う…」
「あっ、すいません」
なんかその顔がかわいく感じ、胸がキュンと鳴ってしまう。
「そんなに黒歴史じゃないでしょう」
「ええっ、いや、思いっ切り黒歴史よ…」
但し、健太との思い出はそうでもない、と呟いた。
「だけど、だけどね…」
この今の話し、殆ど忘れてたから、キミ、オリオンに会う今日まですっかり…
「すっかり、頭の中からわざわざ消し去った思い出だから…」
わたしは健太の目を見てそう言ったのだ。
「そうなんですか…」
「うん、わたしはあのニュージーランドの半年間である人に偶然出会い、それで考えを改めて、生き方や、そして将来を新たに見つめ直し、生まれ変わる為にこの過去の思い出を頭から消し去ったつもりで今日まできたの…」
完全には消せるとは思ってはいない、だから頭の片隅に追い遣って、蓋をして、鍵をしめたつもりでいたのよ、と。
「だけど、今日、オリオンに会って蘇ってしまったわ…」
「あっ、す、すいません」
「いえ、いいの、嫌みで言ったんじゃないから…」
それに苗字が変わって判らなかっただけで、どっちにしろ来週末にはこうして再会するはずだったのだから、かえって今日の方が衝撃が少なくてよかったかも…
と、言ったのである。
「そうですか…」
「それに…」
それに今日、偶然に健太の前に、『六本木クラブJ』の元黒服の遠藤タカシとも再会したのである…