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シャイニーストッキング
第6章 黒いストッキングの女5     課長佐々木ゆかり
 74  フェチのテクニック

 油断していた…
 オリオンはオーストラリアまで追いかけてもすれ違いとなり、ようやくわたしの事を諦めたそうだ。
 そしてそれからは気持ちを切り替えてその甘いマスクを武器に、年上のお姉さんキラーとしてモテていたと話していたのだ。
 年上のお姉さんキラーという事は、つまりセックスのテクニック向上をも意味するのではなかろうか。
 この爪先やストッキング脚への愛撫一つを取っても、以前の大学生時代にたまにやらせていたオリオンとは比べモノにならない位の、そう完全な別人格のテクニシャンになっていたのである。

 まずい、完全に油断していた、甘かった…
 8年の月日というモノはまだ子供だった純情であった男の子を、立派な大人の男性へと成長させていたのだ。

「はぁぁ……ち、ちょっとぉ…」
 わたしは彼のストッキング脚を撫でてくる手の愛撫にすっかり感じていたのである。
 まるでわたしの脚の感じるツボが解るかの様に、的確に愛撫してきていたのだ。

「あん……ん…はぁぁ…」
 わたしはすっかり感じてしまい、身悶えまでもしてしまう。
 そしてオリオンはいつの間にかわたしの股間に顔を押し付けてきたのである。

「あっ、ち、ちょっとぉぉ…」
 そしてぐっしょりと濡れている股間をストッキングとパンティの上から鼻先でグイグイと押し付けながら、舌先を伸ばし、舐めてきたのだ。

「あんっ…」
 グイグイと押し付けてくる鼻先が、パンティの上からクリトリスを刺激してくる。

「あっ、あん…あぁん…」
 その鼻先のクリトリスへの刺激に、子宮の疼きが激しく反応してきてしまう。
 わたしは鏡台の椅子の背もたれに寄り掛かりながら、喘ぎで背中をのけ反らせていたのである。
 パンティとストッキングの微妙な厚みがもどかしかったのだ。

「ね、ねえ…」
 わたしはオリオンの顔を見る。

「………」
 オリオンは股間に鼻先を押し付けながらわたしの顔を見た。

「はぁ、あぁ、ね、ねぇ、舐めてよ」
 精一杯に目力を込めて、哀願ではなく、命令したつもりであったのだ。

「は、はい…姫」
 オリオンはそう返事をし、わたしをベッドへと寝かせながら、その一瞬の流れの隙にストッキングのウエスト部に指先を掛けて、パンティごとストッキングを脱がしたのであった。

「ああんっ…」

 






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