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シャイニーストッキング
第6章 黒いストッキングの女5     課長佐々木ゆかり
 77 葛藤

 な、なんとかしなければ…
 という焦る想いと
 このままもっと感じたい…
 という二つの想いが湧き起こり心の中で葛藤を始める。

 なんとかしないと…

 いや、このままもっと気持ちよくなりたい…

 だめっ、それは大原部長、いや、浩一さんへの裏切りになってしまう…

 いや、こうしてオリオンとやってる事自体がすでに浮気、裏切りだろう…

 いや違う、ここでオリオンを支配し、呑み込めればこの先また強気に接していけるし、あの過去を一つ乗り越えられる筈なのだ…

 いやそれは詭弁だ、自分がただオリオンに対して欲情してやりたいだけなのだ、ただの詭弁、言い訳、きれい事なのよ…

 違う、違う、これからの、この先からのオリオンとの適切な距離を取る為に必要なのだ…

 だからそれが詭弁、言い訳、きれい事なのよ…

 違う、違う、必要なのっ…

 わざわざこうして抱かれなくたって、やらなくたって他に方法があった筈なのでは…

 違う、わたしとオリオンとの間にはもともとこのセックスをやったという事が初めから存在するのだ、逆にこのセックスという大前提がなければこのオリオンとの過去からのしがらみの関係自体が存在しないのだ…

 全てがあなた、いや、わたしの詭弁なのよ…

 わたしの中に存在する二人の善と悪、本音と建て前の人格が激しく葛藤をしていた。

 だがそんな葛藤を余所に子宮が悲鳴を上げてきたのである。
 オリオンの指先がついにクリトリス中心に弄り始めてきたのだ。
 瞬く間に快感が昂ぶり、子宮が震えを起こしてきた。

「あっ……」
 わたしは思わずオリオンの弄る腕を掴む。

 あっ、や、ヤバいっ…
 イクのを必死に堪え、指先から逃れ様と腰を動かす、だが、腰はオリオンが足をわたしの脚に絡め付けているので逃げようにも逃げられなかったのだ。

「あっ…っく…」
 子宮がジンジンと絶頂の疼きを始めてくる。

 ああ、ヤバい、イキそうだ…

 我慢などせずにイッてしまえ…
 心が葛藤する。

「あぁぁ…」

 あぁ、ダメだ…
 心が負けそうであった。
 身悶えをして必死に抵抗をする。

 あっ…
 必死に抵抗の身悶えをしていたら、わたしの指先が熱く硬い肉の感触を感じたのだ。

 オリオンの…
 それはオリオンというあだ名の由来の三つ星のホクロのあるチンポであった。



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