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シャイニーストッキング
第6章 黒いストッキングの女5     課長佐々木ゆかり
 79 エスのスイッチ

 わたしはふと気になり唇を離してオリオンの表情を見ると、彼はまるで憧憬の想いに浸っているかの様な愉悦の目でわたしを見ていた。

 その目を見て
『ああ姫、姫にようやく再会できた…』
 と、さっきわたしを抱きキスをしながら愛撫してきた時にそう感嘆してきた意味、それをまず考える。
 それは8年前にわたしをオーストラリアまで追ってきた位なのだから、彼にとっても今夜のこの今の、この行為にはわたしの想いとはまるで正反対の意味である万感の想いに浸っている表れに違いないのだ、と思ったのであった。

 オリオンにとっては8年間の想いだものね…
 確かに傍からみたら、そして考えようによってはストーカー行為に近い想いかもしれないが、わたし自身にはその事に対しては全く嫌悪感はないのである。
 よくよく考えてみればそのオリオンのわたしに対する好意については嬉しくも思えるのだ、だが、それはわたし自身にしたら今となっては過去の事であり、わたし自身の黒歴史と定義付けした過去の遺産の一つの事に違いはないのだ。

 だからオリオンに対しては同情からの恋慕の気持ちなど持ちはしない…
 わたしにとってはその為の今のこの行為なのである。

 オリオンを呑み込み、そして支配する、正に今が絶好のチャンスのタイミングだ…
 わたしの中のエスのスイッチがはいった。

「オリオン、感じるのぉ…」
「は、はい」
 わたしは彼の愉悦の表情を見ながらチンポを上下にゆっくりとしごき、そう囁く。

「あぁ…うぅ…」
 迫り来る射精感の快感に、必死に堪えてるかの様に顔を歪めて喘ぎを漏らしてくる。

「相変わらず、早いのねぇ」
「うぅ…」
「相変わらず、早漏なんだぁ」
「あぁ…」
 オリオンの目が愉悦の光りを放つ。

「まだダメだからね、出しちゃダメだよっ」
 弱冠しごく手の動きを速め、そう耳元で囁やく。

「あ、あぁ、は、はい…」
 多分、このわたしの囁きにオリオンの中のエムのスイッチも入った感じが伝わってきたのだ。

 よし逆転した、完全に掴んだ…
 
「出しちゃダメだよっ」
 オリオンにダメ押しをする。
 そして上下にしごきながら仰向けのオリオンの乳首を唇で弄っていく。

「あ、う…」
 ビクンと身悶えしながら喘ぐ。

 わたしだってアソコを弄られながら乳首を舐められると感じるのだ…






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