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シャイニーストッキング
第6章 黒いストッキングの女5     課長佐々木ゆかり
 82 愛の差

 今夜はそれ程は疼かない、やはり想いの違いの差なのだろうか。
 確かに興奮はしているから疼いてはいるのであるが、いつもの様にチンポを、硬い怒張を、子宮が欲してはこないのだ。

 これが愛なのか、愛の差なのか、やはり浩一さんを愛しているという愛の証なのだろうか…
 こうしてオリオンをしゃぶっているのにも係わらず、こんな冷静な事を考えていたのである。
 そして浩一さんに対する愛というものをようやく実感していたのであった。

 だから、このオリオンとのこれは裏切りではないのだ…
 と必死に自身に言い聞かせる。


 ピチャ、ジュル、ジュボ、ピチャ、ジュル
、ジュボ…

「あぁぁ…」
 喘ぎ声が感極まった感じに聞こえ、口の中でチンポがブルブルと小刻みに震えてきた。
 そろそろ限界が近いのだろう。

「もうらの、れりゃうの」
 もうなの、出ちゃうの、としゃぶりながらそう言う。

「あっ、うう…」
 オリオンは必死に頭を縦に振る。
 声が出せない程に感じているようである。
 だが、まだ、わたしは唇を離さない、だが、オリオンはいつもの浩一さんとは違ってやはり昂ぶりが早いのだ、だから堪えきれずに漏らさない様に、より慎重に、よりゆっくりとしゃぶり続けていくのだ。

「あ、あぁぁ…」
 喘ぎ声やチンポの震えのみならず、腰までもが迫り来る射精感の快感の期待に小刻みに震え出してきていたのだ。
 体もその快感に完全に抗えず、まるでわたしに身を預ける様な態勢になっていた。

 よしっ、完全に心も体も支配できている…
 だが、まだわたしはオリオンをイカせない、イカせる気持ちがまだ湧いてはこないのだ。
 わたしの中のエスの、サディスティックな衝動がまだ許してこないのである。

「まだダメよ、出しちゃダメだよ」
 しばし休息の意味もあり、唇を離してそう言い放つ。
 この間が、こんな隙間はいつもの浩一さんとの逢瀬ならば、この間の一瞬の隙を突いて立場の逆転を狙ってくるのであるが、このオリオンにはわたしのフェラチオの快感に浸り切り、そんな逆転をしてもう一度わたしを攻めようという気配すら微塵もなかった。
 すっかりエムの、受け身の快感に酔い痴れているようなのだ。

「はい、休憩終わりぃ…」
 わたしは間髪を入れずに再びオリオンをしゃぶる。

 ピチャ、ジュル、ジュボ…






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