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シャイニーストッキング
第6章 黒いストッキングの女5     課長佐々木ゆかり
 83 支配という意味

「はい、休憩終わりぃ」
 わたしは間髪を入れずに再びオリオンをしゃぶっていく。

 ピチャ、ジュル、ジュボ、ピチャ、ジュル、ジュボ…

「ああっ、うう…ひ、姫ぇ…」
 そのオリオンの感嘆の喘ぎにどういう意味が込められているのかはだいたい、何となくは想像はできていたのだ。
 だが、わたしには今夜をきっかけにオリオンとわたしの関係を多分彼が抱いている昔の様に、いや昔より更に親密な関係にしたいという想いは全くないのである。
 逆に今夜を境にして彼、つまりオリオンという黒歴史の生き証人という存在を呑み込み、そして支配をし、わたし自身の中に存在する負の遺産である黒歴史の一つの重しを打ち消すという事と、今後、仕事を共にしていく関係での彼を、オリオンではなく、武石健太として改めて接し直し、これからの上司と部下という新しい関係の距離を保つ為という重要な意味があった。
 だからその為にも今夜、オリオン自身の今までわたしに対して抱いている彼自身の中に深く刻まれているであろうセックスの憧憬の象徴としてのわたしの存在感を、ここで今まで感じた事の無いような快感、絶頂感を与えて吹き飛ばさせる必要があるのだ。
 そして今後新たな関係を作り、今度は彼を仕事上のよい部下として、パートナーとして支配をし、コントロールをしていくつもりなのである。
 また、それがこれからのわたしとオリオン、つまりは武石健太とのいい関係になるのだろうと、わたしはチンポしゃぶりながら考えていたのだ。

 チンポをしゃぶりながらそんな事を考えては説得力も甚だしとは思うのであるが、人の人格は下半身に現れるのである、こうしてチンポでコントロールする事こそがわたしより力の強い男達に唯一対抗できる術なのである、そして今後、例えば5年後にはこのオリオンこと武石健太と立場が逆転している可能性は無くはない、だからこそ今夜の決定的な快感、絶頂感を彼自身に刻む事が必要なのである。

 ピチャ、ジュル、ジュボ、ピチャ、ジュル、ジュボ…

「ひ、姫ぇ………」
 さすがに限界がきていた、オリオンにしては頑張ったと思うのだが、まだこれで許さない。

「ダメよ、まだダメぇ」
 再び唇を離し、しばしの休息を与える。

「はぁ、はぁ、はぁ…」
 快感で息遣いも荒くなっていた。

 心なしか目も潤んでいる様にも見えてくる…



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