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シャイニーストッキング
第6章 黒いストッキングの女5     課長佐々木ゆかり
 92 会議三昧 ①

 土曜日午前7時代の電車は殆どが休日とあってなのか、ガラガラで快適であった。
 わたしは余裕で定時前に出勤できエレベーター待ちをしていたら、後ろから笠原主任が声を掛けてきた。

「佐々木課長おはようございます、体調は大丈夫ですか」
「あ、笠原主任おはようございます、昨夜は本当にすいません」
「あら、今朝は顔色も良い感じですね」
「そうですか、本当にご迷惑掛けました」
「いいえ、殆どあの課長の後輩くんが運んできて、ソファに寝かせてくれて、私は何もしませんでしたから…」
「そうなんですか…」
 彼は実は来週から新規事業計画のメンバーなのだと、笠原主任に付け加える。

「そうみたいですね…」
 若い、元気のパワーのあるメンバーが沢山集まってるみたいで、私みたいなおばさんなんか…などとやや自虐気味に言ったので、わたしはそれを制した。

「何おばさんなんて言ってるんですか、ダメですよ、一番頼りにしてるんですから、それに今後の杉山くんが取ってきた新案件には笠原主任さんに活躍してもらわないと…」
 わたしはそう言ったのだ。
 これはお世辞なんかではないのだ、本音なのである。
 新規事業計画に、新規業務案件と、どちらもわたしと大原部長の責任で進むのである、本当に猫の手も借りたいくらいの人材不足なのだ、そしてここでベテラン先輩の笠原主任に頑張ってもらわないと、この本業であるコールセンター部が回らなくなってしまうのだ。

「まあ、期待されて嬉しいわ、何年ぶりかしら…」
 そうですよね、課長の片腕が、いや、両腕が欲しいですよねぇ…そう呟く様に言ってくれたのである。

 本当に笠原主任は部長並みによくわかってくれている、話すとホッとするわ…
 そう思うのだ。
 そしてこの笠原主任とコールセンター部の営業課員の3人を加えての5人で朝イチの営業会議を始める。
 今朝のこの会議はこれからのこの営業課の役割としなくてはならない事の確認等と、この新規業務案件のプロジェクトリーダーを杉山くんにするという再確認をした。
 そしてこの後に来社予定のうちに入っている各人材派遣会社の担当者の係の割り振り等を決めていったのだ。
 この営業会議は波風も立たなく約1時間で終了した。

 だが営業課の3人の中の一番若い杉山くんが大きな案件を取ってきたという事で大きな変化があったのだ…




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