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シャイニーストッキング
第6章 黒いストッキングの女5     課長佐々木ゆかり
 94 もう一つの重し

 なんと遠藤タカシの派遣会社からは、今回の新規業務案件の正に中心となるアウトバウンドのオペレーションの経験者を現時点で5人用意できるというのである。
 しかもその内の3人は5年以上の経験者であり、更にその内の2人は他社でのマニュアル作成も経験済みだというのだ。
 だからうちの新規のマニュアル作成にも協力できる人材であると、駄目押しで云ってきたのである。
 これはアウトバウンド未経験のわたし的には大変助かる事なのだ。
 しかもその2人は正社員雇用も希望しているというのである。

「ただ、うちが正社員雇用してしまうと、御社の売り上げ的には下がってしまうのでは…」
 わたしがそう言う。

「それはもし差し障りが出た時には他の部署で補わさせて頂きますが、それよりも、この先までもの御社とのお付き合いを弊社的にはもっと強固な関係にしたいという判断がありまして…」
 だからまずこの新規業務案件の成功の為に協力したいのだ…と、云ってくれたのである。
 そう云ってきた遠藤タカシの顔は昔のあの『六本木クラブJ』の元黒服であり、そしてわたしを『姫』と呼び、更に昨日は伝線したわたしのストッキングを嬉々として持ち帰っていったあのストッキングフェチの顔ではなく、弊社の人材派遣会社の先までの営業利益を見据えた見事な営業マンの顔をしていたのである。

 わたしはここでも過去の負の遺産である黒歴史の一つの重しを乗り越えられたのかもしれない…と、そう思ったのだ。

 しかもわたしの脱ぎたての伝線ストッキング1枚で…

 そしてこの遠藤タカシの言葉に追随するように他社4社も、それぞれ2、3人程度ではあるが人材を確保し、それ以上の人数もできるだけ早く探して用意してくれるという流れになった。
 この時点で約13名を確保できたのである。
 最終的な人数はこれからのとりあえずの目先の契約者となる3社のテレビ局との会議等の打ち合わせにより概算はでるとの事を伝え、とりあえず今日の人材派遣会社との会議を終わらせたのだ。
 そしてこの会議はかなり押してしまい、終わったのが14時をだいぶ過ぎてしまっていた。

 だが今日はまだまだ会議が続き、この後はお台場にあるテレビ局に伺い、杉山くんの父親との初顔合わせを兼ねた会議が控えているのである。

 そしてわたしは大原部長に電話を掛ける…




 
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