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シャイニーストッキング
第6章 黒いストッキングの女5 課長佐々木ゆかり
96 認める嫉妬心
「今からならお台場のテレビ局の会議に同行しようか…」
そしてこうした嬉しい言葉を言ってくれたのだ、だが、その瞬間に昨夜の武石健太との事が浮かんでしまい、ついに心に罪悪感が湧いてしまったのである。
そしてその罪悪感は昨夜考えた様に、部長に甘えて消したいと思っていたのだが、杉山くんも同行予定であるのだ、一緒では甘える事など出来やしないのである。
だから
「ええー、それは本当なら嬉しいんですが…」
せっかくだが、同行予定のこの新規案件を取ってきた営業課員が比較的若く、部長と同行だと緊張してしまうから…という理由を咄嗟にでっち上げ、残念なのだが断わったのだ。
だけどその部長の言葉は本当に嬉しかったのである。
「…という事は、久しぶりにゆっくり過ごされてるんですね」
そしてその言葉はそういう事を意味しているのだと思われ、ようやくカラダを休められたのだなと思っていた。
「あ、うん…」
「それはよかったじゃないですか、また、月曜日からもっと大変なんですから…」
そう言うと、
今も午睡していたのだと云ってきたのだ。
「ぜひゆっくりしてください、逢いたいけど明日も朝イチからなんで…」
早く逢いたい、抱いて欲しい…
とは云えなかったのである。
「少し残念だな…」
「あ、今のは本音ですねぇ、でも残念だけど嬉しいかな」
凄く嬉しかった、だから…
「でも夜、シャネルのお姉さんの誘いがあっても銀座に行っちゃダメですからね…」
これは急に浮かんできた嫉妬心からの言葉であり、一応釘を刺して自分を落ち着かせたのである。
なぜかそう言わなくちゃいられなかったのだ。
やはりわたしは変わったのだ、本当の愛というモノを知ったのかもしれない…
なぜならさっき浮かんだ嫉妬心というモノをすんなり認める事ができたからである。
ついこの前まではこの嫉妬心自体に対して理解さえできなかったのだ、だが、色々あったせいなのか、今、こうしてすんなりと認める事が出来るようになっているのだ。
やはりわたしは変わったのだ、いや、変わり続けているのかもしれない…
「じゃ、また、明日かな…また、電話しますね」
そう言って惜しいけれども、わたしは電話を切った。
でもこれで心が落ち着いた、心が満タンになった気がする。
話せてよかった…
「今からならお台場のテレビ局の会議に同行しようか…」
そしてこうした嬉しい言葉を言ってくれたのだ、だが、その瞬間に昨夜の武石健太との事が浮かんでしまい、ついに心に罪悪感が湧いてしまったのである。
そしてその罪悪感は昨夜考えた様に、部長に甘えて消したいと思っていたのだが、杉山くんも同行予定であるのだ、一緒では甘える事など出来やしないのである。
だから
「ええー、それは本当なら嬉しいんですが…」
せっかくだが、同行予定のこの新規案件を取ってきた営業課員が比較的若く、部長と同行だと緊張してしまうから…という理由を咄嗟にでっち上げ、残念なのだが断わったのだ。
だけどその部長の言葉は本当に嬉しかったのである。
「…という事は、久しぶりにゆっくり過ごされてるんですね」
そしてその言葉はそういう事を意味しているのだと思われ、ようやくカラダを休められたのだなと思っていた。
「あ、うん…」
「それはよかったじゃないですか、また、月曜日からもっと大変なんですから…」
そう言うと、
今も午睡していたのだと云ってきたのだ。
「ぜひゆっくりしてください、逢いたいけど明日も朝イチからなんで…」
早く逢いたい、抱いて欲しい…
とは云えなかったのである。
「少し残念だな…」
「あ、今のは本音ですねぇ、でも残念だけど嬉しいかな」
凄く嬉しかった、だから…
「でも夜、シャネルのお姉さんの誘いがあっても銀座に行っちゃダメですからね…」
これは急に浮かんできた嫉妬心からの言葉であり、一応釘を刺して自分を落ち着かせたのである。
なぜかそう言わなくちゃいられなかったのだ。
やはりわたしは変わったのだ、本当の愛というモノを知ったのかもしれない…
なぜならさっき浮かんだ嫉妬心というモノをすんなり認める事ができたからである。
ついこの前まではこの嫉妬心自体に対して理解さえできなかったのだ、だが、色々あったせいなのか、今、こうしてすんなりと認める事が出来るようになっているのだ。
やはりわたしは変わったのだ、いや、変わり続けているのかもしれない…
「じゃ、また、明日かな…また、電話しますね」
そう言って惜しいけれども、わたしは電話を切った。
でもこれで心が落ち着いた、心が満タンになった気がする。
話せてよかった…