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シャイニーストッキング
第6章 黒いストッキングの女5     課長佐々木ゆかり
 99  一緒にご飯 

「それに今日は土曜日なんで子供は旦那に頼んであるから…」
 そうにこやかに話すのである。

「そうなんですかぁ」
「そうなの、久しぶりに気楽なのよ」
 その時わたしは閃いたのだ。

「あっ、そうだ、一緒にご飯どうですかっ」
「あら、いいわね、ぜひご一緒したいわ」
 そう盛り上がり、ご飯に行く事にする。

「じゃあ、ちょっとだけ待ってください…」
 笠原主任とは約1年半一緒に仕事をしているのだが、このような機会はなかったのだ。
 いや、このコールセンター部のメンバーとは暮れの忘年会以外には、一昨日の杉山くんとの焼き鳥屋があの流れの都合上初めてであり、後はランチでさえ一緒に出掛けた事等はなかったのである。
 いちおう女課長という事もあり、却って気を遣わさせてしまう様でわたしからは誘ったりはしなかったのだ。
 だから暮れの忘年会もわたしは一次会て先に帰宅をしていた。

 そのせいもあり今、ちょっとウキウキしてきているのだ、そしてここ最近の笠原主任には本当に色々助けてもらい感謝をしていたので、余計に楽しみになっていたのである。
 急いで明日の二つのテレビ局用の資料をプリントアウトをし、杉山くんと大至急確認をし、仕事を終わらせたのだ。

 時刻はちょうど午後6時であった。

「お待たせしましたぁ、どこに行きますかぁ…」
 なんか懐かしい女友達と出掛けるみたいで少しわくわくしていた。

 ただ、ふと考えるとわたしにはそんな一緒に出掛けるような友達は高等部時代以来いなかったのである。

 大学時代はお姫様だったからなぁ…
 そう自虐する。

 あ、でも、そんな風にも思える様になってきたのか…
 禁断の過去の負の遺産の『姫』を今そんな風に思えたのだ、やはり少し重しが取れたのかもしれない。

「私も、こうしてご飯なんか久しぶりだから…」
 笠原主任も心なしか昂ぶっている様である。

「あ、笠原主任はどちらにお住まいで…」
「川崎なの」
「あら、わたし羽田の辺りなんですよ、以外とご近所なんですね」
「あらそうねぇ…」
「あっ、どうですかっ、思い切って横浜行きませんか、あ、でもあんまり遅くなっちゃうとまずいかぁ…」
「いいえ、さっき旦那に連絡しといたから大丈夫です、じゃあ、中華街にしましょうっ」
 と、いう事で横浜中華街に決定したのである。




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