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シャイニーストッキング
第6章 黒いストッキングの女5     課長佐々木ゆかり
 100 笠原響子

 わたし達は中華街の時間制限無し食べ放題、飲み放題のお店に入る、週末土曜日の夜7時なので混雑していたのだが、運良く個室に入る事ができたのである。

「じゃあ乾杯…」
 わたし達はまず生ビールで乾杯をした。

「笠原主任は結構イケる口なんですか」
「ねぇ、もう主任はいらないわよ、ゆかりさん」
 そう名前を呼ばれて嬉しくなってしまう。

「あ、じゃあ…」
「響子がいいわ、響く子で響子ね…」
「あ、はい、じゃあ、響子さん…」
 なんか女子会みたいね…と、笠原響子さんが笑いながらそう言う。

 そしてわたし達はお酒の力もあり、女子会トークのノリで会話をしていくのだ。
 本当に同性同士で2人で食事など、高等部時代以来であり、凄く楽しく、お酒も、食事も、会話も弾んでいったのである。

「そういえば響子さんて、大原部長と同期なんですよねぇ」
「うん、そうよ…」
 営業1課、2課合わせて約5年間一緒だったそうである。

「ええ、響子さんも営業畑だったんですかぁ」
 そう独身時代はバリバリだったのよ、と、目を輝かせる。
 特に4年目の2課時代では大原部長と共にあの『夢の国』の海をテーマにした新しいテーマパークの建設資材関係でかなり売り上げた、という事を懐かしそうに語ってくるのだった。

「へぇ、大原部長と一緒に…」
「ええ、意外と名コンビだったのよ」
 初めて聞く話しでわたしはわくわくしてしまう。

「大原くんはねぇ…」
 あの頃は、仕事も、お酒も、女もバリバリで、今と違ってすっごく尖っていたのよ…

「尖っていた…」
 わたしにはそのイメージはなかったのだ。

「大原くんも、何か最近はだいぶ丸くなったみたくて…」
 そう笑いながら話してくる。
 昔は本当にギラギラしてて、あんな今みたいに穏やかな顔してなかったわぁ…

「へぇ、そうなんですかぁ」
 響子さんの言う部長のイメージが湧いてこない、わたしは穏やかな部長しか知らないのである。

「そうねぇ、なんか丸く穏やかになったなぁって感じは、私が二回目の産休から戻った頃からかなぁ…」
 部長の意外な話しがわたしには新鮮であったのだ。

「あっ、そうよっ、ちょうど離婚した辺りからかなぁ……あっ」
 響子さんはそう話しながらわたしの顔を見て、ハッとした顔をしたのである。





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