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シャイニーストッキング
第7章 絡まるストッキング 1
 20 8月3日日曜日午後7時30分

 ブー、ブー、ブー…

「もしもし…」
 わたしは大原部長の携帯電話の着信のバイブレーションの振動の響きで意識を戻す。

「ああ、うん、お疲れさま、休日出勤で大変だったな…」
 部長は電話に出るなり立ちあがって、ベッドサイドからクローゼットの方へと、そう話しながら歩いていった。
 だがこのツインルームはいわゆる普通のビジネスホテルの部屋であるから狭いのである、いくらクローゼットの方へ行っても会話は筒抜けなのだ。
 そして部長のやや落ち着かない様子から電話の相手は佐々木ゆかり課長だと分かる。

 そうなんだ、休日出勤だったのか、だから部長はわたしが電話した時に自宅にいたのか…

「あ、うん、ちょっと今、山崎専務と…」

 さすがにわたしと一緒だとは言える筈もない…
 そうわたしに対して背中を向けて、やや声を落として話している様子がなんとなく可哀想に感じてきた。

 仕方ないな、気を利かせるか…
 わたしはそう思い、音を立てないようにシャワールームへと静かに入ったのだ。
 
 この前の夜は、ゆかり課長からこの部長を奪ってやろうか、と、一瞬だが、衝動的に思ったのだがそれは本意ではない。
 それに今日は本気でわたしのこの情緒不安定な、自律神経のおかしくなっている様子を心配してくれているから意地悪はしたくなかった。
 静かにシャワールームのドアを閉めて、やはりややぬるめのシャワーを浴びる。

 ああ、気持ちいい、なんか心と気持ちの騒めきはリセットされたように落ち着いてるみたい…
 あの、ああまで疼いていた子宮の疼きも鎮まっている。

 あの部長の、治るまでやる、というめちゃくちゃな理屈が効いたみたい…
 確かにああまでメチャクチャに感じさせられれば欲情の疼きも治まるのかもしれない。

 だけど、だけど、もしああなってしまったら毎回この方法を取るわけにもいかないし…
 それでは日常生活に支障がきたしてしまう。

 明日からどうなるのか…
 それが心配であるのだ。

 でも、もしかしたら、これが心のリハビリになっているかもしれない…
 そうなのである、まだ、覚醒し、抑制を解いてまだ二日しか経っていないのだ。

 焦るな、焦るな美冴…
 そう心を落ち着かせながらシャワーを浴びた。

 ガチャ…
 
 シャワールームのドアが開く。






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