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シャイニーストッキング
第7章 絡まるストッキング 1
21 優しさ
ガチャ…
静かにシャワールームのドアが開いた、それはちょうどシャワーを浴び終えて水流を止めたところであった。
「あら、電話終わったんですか」
「あ、ああ、すまない…」
バツの悪そうな顔で呟く。
「いいえ平気ですよ、それより大丈夫なんですか…」
ゆかり課長は大丈夫なのか、と少し嫌味な目で言った。
だがそれ程の想いはない、なんとなく部長の動揺の顔が面白くつい悪戯心が起きたのである。
「うん、大丈夫だ…」
バツが悪そうな顔はしているのだが目はなんとなくわたしの様子を心配している感じである、その目にわたしは優しさを感じたのだ。
「なんか部長の、治るまでやる、が効いたみたいで…」
なんとか落ち着きました…
笑顔でそう話す。
「そうかそれはよかった」
部長は少し明るい顔になる。
「やっぱりあんな時はヤルしかないんだよ、それは男も女も同じなんだよ…」
「でも、その度に、こうする訳には…」
「ま、そうだよなぁ…」
少しトーンが下がったが
「だけど…」
だけど美冴くんがこうして切り替えできたのはまだつい一昨日じゃないか、だから…
「だから…心が追いついてないんじゃないのかな、だからこうして、そうだよリハビリだ、リハビリが必要なんじゃないのか…」
「そうかもですね…」
そう真剣に、心配そうに話してくれるのが本当にありがたいし、嬉しかった。
「できるだけリハビリ付き合ってあげるから…あっ」
そう言って、改めて自分の言った意味が解ったようである。
「言いましたねぇ、じゃあ甘えちゃおうかなぁ」
「う、うん、そうだな…」
「ありがとうございます、大丈夫ですよ、部長の時間が合う時で…」
「あ、ま、すまん…」
きっとこの時部長の脳裏には、ゆかり課長の顔が浮かんだのではないのだろうか。
本当に部長は優しくていい人なんだ…
そう感じたのである。
だが、女に関しては優柔不断でもあるようだ。
だからわたしは助けてあげる。
「だから大丈夫ですよ、彼女の元に行ってあげて…」
これは本音であったのだ、やはり、わたしはゆかり課長と部長の間を壊すつもりはないのである、そしてその意思表示の意味の言葉でもあった。
ただ、しばらく、リハビリに付き合って貰えればよいのだ…
そうさっきシャワーを浴びながら思っていたである。
ガチャ…
静かにシャワールームのドアが開いた、それはちょうどシャワーを浴び終えて水流を止めたところであった。
「あら、電話終わったんですか」
「あ、ああ、すまない…」
バツの悪そうな顔で呟く。
「いいえ平気ですよ、それより大丈夫なんですか…」
ゆかり課長は大丈夫なのか、と少し嫌味な目で言った。
だがそれ程の想いはない、なんとなく部長の動揺の顔が面白くつい悪戯心が起きたのである。
「うん、大丈夫だ…」
バツが悪そうな顔はしているのだが目はなんとなくわたしの様子を心配している感じである、その目にわたしは優しさを感じたのだ。
「なんか部長の、治るまでやる、が効いたみたいで…」
なんとか落ち着きました…
笑顔でそう話す。
「そうかそれはよかった」
部長は少し明るい顔になる。
「やっぱりあんな時はヤルしかないんだよ、それは男も女も同じなんだよ…」
「でも、その度に、こうする訳には…」
「ま、そうだよなぁ…」
少しトーンが下がったが
「だけど…」
だけど美冴くんがこうして切り替えできたのはまだつい一昨日じゃないか、だから…
「だから…心が追いついてないんじゃないのかな、だからこうして、そうだよリハビリだ、リハビリが必要なんじゃないのか…」
「そうかもですね…」
そう真剣に、心配そうに話してくれるのが本当にありがたいし、嬉しかった。
「できるだけリハビリ付き合ってあげるから…あっ」
そう言って、改めて自分の言った意味が解ったようである。
「言いましたねぇ、じゃあ甘えちゃおうかなぁ」
「う、うん、そうだな…」
「ありがとうございます、大丈夫ですよ、部長の時間が合う時で…」
「あ、ま、すまん…」
きっとこの時部長の脳裏には、ゆかり課長の顔が浮かんだのではないのだろうか。
本当に部長は優しくていい人なんだ…
そう感じたのである。
だが、女に関しては優柔不断でもあるようだ。
だからわたしは助けてあげる。
「だから大丈夫ですよ、彼女の元に行ってあげて…」
これは本音であったのだ、やはり、わたしはゆかり課長と部長の間を壊すつもりはないのである、そしてその意思表示の意味の言葉でもあった。
ただ、しばらく、リハビリに付き合って貰えればよいのだ…
そうさっきシャワーを浴びながら思っていたである。