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シャイニーストッキング
第7章 絡まるストッキング 1
 24 待ち合わせ

『プリンスパークタワーのスカイラウンジ』
 を指定して1時間後に待ち合わせをする。

「ありがとうございます、飲んで待ってますね…」
 明るい声でゆかりは電話を切った。
 もう後には引けない。

「ふうぅ…」
 思わず溜息を漏らしてしまう。
 咄嗟に指定した待ち合わせ場所は、皮肉にもこの前の木曜日の夜に律子と待ち合わせした同じ場所であったのだ。
 そんな自分に呆れてしまうのである。

 だが…

 そうなのである、ゆかりと約束をしたのはいいが、問題は今、シャワーを浴びている美冴の事であったのだ。
 自律神経が、昂ぶりが、疼きが収まらないのだと、自分でコントロールする事が容易ではないのだと、さっき涙まで溢していたのである。

 ゆかりとの電話に咄嗟に気を利かせてくれ、静かに気配を消してシャワールームに入ってくれた、そんな美冴の様子からはこのゆかりからの電話に対しては他意はない様には感じられるのだが…
 問題は、そのやや情緒不安定な自律神経の状況なのであった。

 さっきは咄嗟に、治るまでやる、なんて敢えて軽々しく言って、なんとか墜ちる程に絶頂感を与えられたのだが…
 果たして様子はどうなのであろうか。

 私は気になり、恐る恐るシャワールームのドアを開く。
 この前の逢瀬ではいきなりシャワールームへ乱入し、半分無理やり的に抱いたのであるが、今は状況が違うのだ。

 様子はどうだろう…
 恐る恐る覗き魔の様に様子を覗う。
 ちょうどシャワーを浴び終えて水流を止めたところであった。

「あ、あの、どうかなって…」
 バツが悪かった。

「いいえ、平気ですよ、それより大丈夫なんですか…」
 ゆかり課長は大丈夫なのか、と、目で訴えてくるのだ。
 だが、悪気は無さそうである。

「あ、うん、大丈夫だ…」
 思わず小さく呟いてしまう。
 本当にバツが悪かった。

「なんかぁ部長の、治るまでやる、が、効いたみたいで…」
 おかげさまでなんとか落ち着きました…
 と、笑顔でそう話してきたのだ。

「そうか、それはよかった」
 美冴のその言葉は予想外に少し明るい感じなのだ、私は少し気が楽になった。

「やっぱりあんな時はヤルしかないんだよ、それは男も女も同じなんだよ…」
 私も若い頃は疼いて寝れない夜が何度あったもんか…
 私はそう明るく話したのである。




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