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シャイニーストッキング
第7章 絡まるストッキング 1
26 スカイラウンジ
「いらっしゃいませ」
「二人です、待ち合わせなの…」
わたしは大原部長に指定された
『プリンスパークタワー』の最上階のバー
『スカイラウンジ』に来た。
「こちらどうぞ」
わたしは目の前にライトアップされた東京タワーが望めるカウンター席へと案内される。
「キールロワイヤルを…」
シャンパンとカシスをステアした甘めなカクテルを注文した。
目の前に見えるライトアップされた東京タワーが綺麗で、心が昂ぶってくる。
「どうぞ…」
わたしは出てきたキールロワイヤルを一口含んだ。
カシスのフルーティーな甘さがシャンパンの微炭酸で割られ、すっきりとした甘みが口に広がっていく。
そして目の前のライトアップされた東京タワーを眺めながら、ここ1週間の激務といえる日々を思い返していくのだ。
確か抱かれたのは28日水曜日の夜か…
笠原響子主任から『黒い女』こと蒼井美冴の再面談を提案され、思わず気持ちが昂ぶってしまい無理矢理誘った夜であった。
そして次の日のランチで逢った…
僅か二日間しか経ってはいないのだ。
たった二日顔見てないだけなのに…
どうしてこうまで彼を、部長を、浩一さんに逢いたくなってしまうのだろうか。
やはり昨夜も実感したように、これが愛なのか、愛情なのか、普通の愛情というモノなのだろうか…
やはりわたしは間違いなく変わってきているのだ。
昨夜、笠原主任と横浜中華街で一緒に食事をした際にも、カドが取れて少し丸くなった、と言われた。
『鉄の女』の面影が薄くなってきた、とも言われたのだ。
これは部長、いや、浩一さんへの愛情を認識してきているのと比例している。
愛なのか、それで普通の女になってきているのだろうか…
確かにこれまでのわたしはどちらかといえば普通ではない、いや、普通ではないという事を、『黒い女』の存在感により改めて知ったのだ。
そもそもが、それまでは愛という想いを感じたり、認識した事はなかった、だいたいが男を好きになりこうまで昂ぶったという想いの記憶がないのである。
今迄の男とは、男達は、皆わたしに寄ってきて勝手にわたしを好きになり、尽くしてくれ、貢いだり、持ち上げてくれ、そんな取り巻き達の廻りの中からその時の気分によって選び、遊ぶ、というこんな感じの存在であったのだ。
「いらっしゃいませ」
「二人です、待ち合わせなの…」
わたしは大原部長に指定された
『プリンスパークタワー』の最上階のバー
『スカイラウンジ』に来た。
「こちらどうぞ」
わたしは目の前にライトアップされた東京タワーが望めるカウンター席へと案内される。
「キールロワイヤルを…」
シャンパンとカシスをステアした甘めなカクテルを注文した。
目の前に見えるライトアップされた東京タワーが綺麗で、心が昂ぶってくる。
「どうぞ…」
わたしは出てきたキールロワイヤルを一口含んだ。
カシスのフルーティーな甘さがシャンパンの微炭酸で割られ、すっきりとした甘みが口に広がっていく。
そして目の前のライトアップされた東京タワーを眺めながら、ここ1週間の激務といえる日々を思い返していくのだ。
確か抱かれたのは28日水曜日の夜か…
笠原響子主任から『黒い女』こと蒼井美冴の再面談を提案され、思わず気持ちが昂ぶってしまい無理矢理誘った夜であった。
そして次の日のランチで逢った…
僅か二日間しか経ってはいないのだ。
たった二日顔見てないだけなのに…
どうしてこうまで彼を、部長を、浩一さんに逢いたくなってしまうのだろうか。
やはり昨夜も実感したように、これが愛なのか、愛情なのか、普通の愛情というモノなのだろうか…
やはりわたしは間違いなく変わってきているのだ。
昨夜、笠原主任と横浜中華街で一緒に食事をした際にも、カドが取れて少し丸くなった、と言われた。
『鉄の女』の面影が薄くなってきた、とも言われたのだ。
これは部長、いや、浩一さんへの愛情を認識してきているのと比例している。
愛なのか、それで普通の女になってきているのだろうか…
確かにこれまでのわたしはどちらかといえば普通ではない、いや、普通ではないという事を、『黒い女』の存在感により改めて知ったのだ。
そもそもが、それまでは愛という想いを感じたり、認識した事はなかった、だいたいが男を好きになりこうまで昂ぶったという想いの記憶がないのである。
今迄の男とは、男達は、皆わたしに寄ってきて勝手にわたしを好きになり、尽くしてくれ、貢いだり、持ち上げてくれ、そんな取り巻き達の廻りの中からその時の気分によって選び、遊ぶ、というこんな感じの存在であったのだ。