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シャイニーストッキング
第7章 絡まるストッキング 1
41 魅了
「それよりさ、その、蒼井さん、その急なイメチェンはどうしたの…」
「えっ、あ、はい…」
するとにっこりと微笑みながら
「うーん、まあ…」
ちょっと心境の変化がありまして…
「生まれ変わろうかな…と、あ、いや、違うか…」
元に戻ったんです…
蒼井美冴はわたしの顔を見てそう言ってきたのである。
「えっ、元に戻った…」
思わず呟いてしまった。
すると
「はい、もう『黒い女』は卒業です…」
そうにこやかに笑みを浮かべて言ったのだ。
ドキンッ…
その蒼井美冴の笑みに一瞬にして魅了されてしまう、その笑み、笑顔は、あまりにも自然で、美しくて、魅力的なのであった。
ドキ、ドキ、ドキ、ドキ…
昂ぶりが増してくる。
なんて爽やかで美しい笑顔なんだ…
これが彼女の、元の、本当の蒼井美冴なのか。
あ、あのおぼろげな目も消えている…
わたしの唯一のコンプレックスを生んできた元凶ともいえるあのおぼろげな目の光りもすっかり跡形もなく消えているのだ。
そしてその目には、今度は明るい光りが宿っているのである。
木曜からだ、木、金、土、日曜日、この四日間に彼女に一体何があったのというのだ…
そう想いながら改めて彼女を見回していく。
人はこうまで、短時間で変わるものなのだろうか
いや、元に戻ったと云っていた
じゃあ、変わった原因はなんなのだろう…
さすがにそこまでは訊けないし、そんな資格もない、ましてや例え訊いても彼女が話さないであろう。
「あっそうだ…」
笠原主任の声がわたしを現実に引き戻す。
「今日の夕方、落ち着いたら、また、面談しますから…」
彼女にそう伝えたのだ。
「は、はい、わかりました…」
なぜか彼女はすんなり頷いたのだ。
驚かないんだ…
大したことではないのだが、その普通の彼女の応えに、ふと、違和感を感じた。
「じゃ課長、そういうことで…」
「あ、はい…」
笠原主任の急なフリでその違和感は直ぐに消えたのだが、この時はそう感じたのである。
だがこの時からわたしの中に
『黒い女』はいなくなり
『黒くない美しい、魅力的な女』
が、新たに誕生したのだ。
そして更にわたしの中で、そんな彼女に対する新しい
魅了される…
と、いう想いが生まれていたのである。
「それよりさ、その、蒼井さん、その急なイメチェンはどうしたの…」
「えっ、あ、はい…」
するとにっこりと微笑みながら
「うーん、まあ…」
ちょっと心境の変化がありまして…
「生まれ変わろうかな…と、あ、いや、違うか…」
元に戻ったんです…
蒼井美冴はわたしの顔を見てそう言ってきたのである。
「えっ、元に戻った…」
思わず呟いてしまった。
すると
「はい、もう『黒い女』は卒業です…」
そうにこやかに笑みを浮かべて言ったのだ。
ドキンッ…
その蒼井美冴の笑みに一瞬にして魅了されてしまう、その笑み、笑顔は、あまりにも自然で、美しくて、魅力的なのであった。
ドキ、ドキ、ドキ、ドキ…
昂ぶりが増してくる。
なんて爽やかで美しい笑顔なんだ…
これが彼女の、元の、本当の蒼井美冴なのか。
あ、あのおぼろげな目も消えている…
わたしの唯一のコンプレックスを生んできた元凶ともいえるあのおぼろげな目の光りもすっかり跡形もなく消えているのだ。
そしてその目には、今度は明るい光りが宿っているのである。
木曜からだ、木、金、土、日曜日、この四日間に彼女に一体何があったのというのだ…
そう想いながら改めて彼女を見回していく。
人はこうまで、短時間で変わるものなのだろうか
いや、元に戻ったと云っていた
じゃあ、変わった原因はなんなのだろう…
さすがにそこまでは訊けないし、そんな資格もない、ましてや例え訊いても彼女が話さないであろう。
「あっそうだ…」
笠原主任の声がわたしを現実に引き戻す。
「今日の夕方、落ち着いたら、また、面談しますから…」
彼女にそう伝えたのだ。
「は、はい、わかりました…」
なぜか彼女はすんなり頷いたのだ。
驚かないんだ…
大したことではないのだが、その普通の彼女の応えに、ふと、違和感を感じた。
「じゃ課長、そういうことで…」
「あ、はい…」
笠原主任の急なフリでその違和感は直ぐに消えたのだが、この時はそう感じたのである。
だがこの時からわたしの中に
『黒い女』はいなくなり
『黒くない美しい、魅力的な女』
が、新たに誕生したのだ。
そして更にわたしの中で、そんな彼女に対する新しい
魅了される…
と、いう想いが生まれていたのである。