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シャイニーストッキング
第2章 黒いストッキングの女1
 9 大切な時を迎える合図

 彼は自分の横顔を見つめられているのに気づいたのかわたしの方を向いてきた。

 「なに、なにか付いてる?…」
 違うと頭を振り、カラダを起こして彼の唇を求めていく。

 口内にひろがる煙草の匂い、わたしはこんな煙草の匂いが大好きだ…

 彼の舌を貪るように吸い、乳房を押し付けるようにしがみつくと優しくそして力強く抱き締めてくれた。

 こんな彼の仕草も大好きだ…

 わたしを仰向けに寝かせ、再び脈打ち始めた怒張を蜜を溢れさせ口を開いたヒダの割れ目にゆっくりと挿入れてくる。

 「あぁ、んん…」
 挿入ってくる感触が、肉茎と膣壁の摩擦の感触が、快感へと変わっていき子宮を震わせてくる。

 ジュボ、ジュ、ジュ、ジュ…

 彼の腰の前後の動きに合わせて愛蜜と怒張の強張りの肉が密着して擦れ、蜜を溢れさせて淫靡な音を奏ではじめる。

 「あっ、あっ、あっ、あぁん…」
 「はっ、はっ、はっ、はっ…」
 ジュボ、ジュボ、ジュ、ジュ…
 ギシッ、ギシッ、ギシッ…
 そこにベッドの軋む音も重なり快感への四重奏となっていく。

 彼から漂う煙草の匂い、息遣い、汗ばむ肌の感触、そして彼特有の甘い体臭、それらがわたしは大好きなのだ、わたしの五感を刺激して快感へと繋げてくる。
 快感への四重奏のリズムが速くなってくる、そのリズムに合わせて自身の奥からも絶頂感がせり上がってきていた。

 「あぁっ、あんっ、こ、浩一さんっ、や、だ、ダメっ、あっ…」
 部長の下の名前を叫ぶ、これがわたし自身の絶頂感の合図、大切な時を迎える合図なのだ。
 この合図の喘ぎと共に彼の腰の動きも激しさを増していく。

「はっ、はっ、はっはっはっ…」

「ああっ、イクっ、イクぅぅぅ…」
 絶頂感の快感の波から落ちないように必死に彼の背中にしがみつき、全身を震わせ、わたしは快楽の叫びを上げていく。

 「あぁぁぁ………」
 わたしの絶頂の叫びに彼の動きも止まり、突かれた子宮の奥から心地よい快感の疼きがジンジンと響き、カラダから力が抜けていく。

 「ふうぅぅ」
 そう吐息を漏らし蜜にまみれた自身の怒張をゆっくりと抜くと、絶頂感に浸っているわたしの横に仰向けになり肩を抱いてくる。

 そう、この時点では彼はまだイッてはいないのだ、まだ股間の怒張は猛り勃ち、小刻みに脈打っているままなのだ…

 

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