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シャイニーストッキング
第8章 絡まるストッキング2 蒼井美冴
 12 乗りかかった船

 カシャッ、シュボッ…
 私はジッポーライターで煙草に火を点け一服をする。

「ふうう…」
 そして煙を吐きながら、蒼井美冴、彼女の肩を抱き寄せていく。
 まだ、激しい射精の余韻で怒張が疼いていた。
 そんな疼きを紛らわす意味でも、彼女に気になっている事を訊く。

「落ち着いたのか…」
 すると美冴はコクンと頷き、私の目を見てくる。

 あなたのおかげで落ち着いたわ…
 そう目が答えているようであった。

「そうか…」
 私は安堵し、そう呟いたのである。

「あの…大丈夫なの、佐々木ゆかり部長は大丈夫なのか…」
 そう訊いてきた。

「ああ、山崎専務から呼ばれた事になっているし…
 それにカラオケは好きじゃないんだ…」
 そう答える。

 そして彼女を見つめ
「それに美冴が心配だったから…」
 店でトイレから戻った辺りから様子に気付き、心配していた…
 と、伝えたのだ。

「…ありがとう……」
 美冴の目が少し潤んで見えた。

「それに…乗りかかった船だからな…」
 そう云うと美冴は私を見つめてくる。

「でも…泥船かもしれないわよ…」
 そしてポツリと囁いたのだ。

「その時は、一緒に沈むさ…」
 こうしてここまで心配して彼女を追ってきたのだ、本当にその覚悟はあったのである。

 本来ならば別に彼女ではないのだから、美冴がどうなろうと構わないはずなのだ。
 だが、今の美冴に戻ったきっかけを作ったのは私であることは間違いない、そして少なからずともその私によるきっかけが原因で、自律神経が暴走気味になっている事も事実なのである。
 急激に戻った事で美冴の心のバランスが狂っているのだと思えるのだ。
 それらがわかっているからこそ見過ごせなかったのである。
 そしてもう一つ、単純に美冴の魅力に魅了されている、という理由もあるのだ。

「その時は…一緒に沈むさ…」
 だから思わずその言葉が出たのだと思う。

「……………」
 どうやらその言葉が美冴、彼女の心を震わせたようであった。
 潤んだ目になり私の胸にしがみ付いてきたのである。
 そして私はそんな潤んだ目に思わず更に魅了されていくのだ。
 急に想いが昂ぶり、彼女の肩を撫でていく。
 美冴が堪らなく愛しく感じてきていたのである。

 ヤバい、また、抱きたくなってきた…







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