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シャイニーストッキング
第8章 絡まるストッキング2 蒼井美冴
28 デジャヴ
この突然の欲情の裏には何かがあるのかもしれない…
だが、長年の憧れである佐々木ゆかり先輩部長にひけをとらない、いや、勝るとも劣らない、この美しく、魅力溢れる美冴さんの欲情を目の当たりにして、そんな微かな違和感など瞬く間に消えてしまった。
「み、店を出ましょう…」
汐留はある意味ビジネス街である。
このショッピングモールビルを出ると、周りにはホテルが沢山目に入る。
俺は美冴さんの手を掴み、斜め前に立地する『ロイヤルパークホテル汐留』に早足で入った。
少しの間が、少しの時間が、美冴さんの気の変わりに繫がる事の恐れがあって嫌であったのだ。
それは衝動的な欲情は突然、醒める可能性もあるからである。
そして急ぎチェックインを済ませ、エレベーターに乗る。
幸いエレベーター内は二人であった。
すかさず俺は美冴さんの肩を抱き寄せてキスをする。
「あっ…ん…」
なんと先に美冴さんの舌先が侵入ってきたのだ。
その舌先は、キスは、唾液は、まるで蜜のように甘かった…
25階のフロアに到着し、エレベーターを降りても唇を離さないでいた。
いや、離せなくなっていたのだ。
それほどに甘く、痺れるようなキスなのである。
「あっ、んん…」
「うっ、むむ…」
互いに舌を貪り合い、熱い、甘い、情熱の唾液を交わし合う。
ガチャ…
近くの部屋のドアの開く音で俺達はようやく離れられたのだ。
2511号室…
美冴さんの手を取り、部屋へと向かう。
バタン…
部屋に入ると目の前の窓に、ライトアップされた赤い東京タワーが映っていた。
そして美冴さんはその東京タワーを背にしてベッドに座わる。
「さあ、健太、脱がせて…」
ベッドに座り、右脚をスッと伸ばし、俺に対して黒いヒールを差し出してきたのである。
「あ、は、はい…」
こ、これは…
まるでデジャヴだ…
あの時のデジャヴなのだ。
俺の初めての夜
初めてゆかり先輩と過ごした忘れられない夜…
あの夜、ゆかり先輩は赤いヒールを俺に差し出してきた。
そして、今夜、美冴さんは黒いヒールを差し出してきたのである。
ドキ、ドキ、ドキ、ドキ…
あの夜と同じように胸が昂ぶってきた。
「さぁ、脱がせて…」
そして妖しく、淫靡な目でそう言ってくる…
この突然の欲情の裏には何かがあるのかもしれない…
だが、長年の憧れである佐々木ゆかり先輩部長にひけをとらない、いや、勝るとも劣らない、この美しく、魅力溢れる美冴さんの欲情を目の当たりにして、そんな微かな違和感など瞬く間に消えてしまった。
「み、店を出ましょう…」
汐留はある意味ビジネス街である。
このショッピングモールビルを出ると、周りにはホテルが沢山目に入る。
俺は美冴さんの手を掴み、斜め前に立地する『ロイヤルパークホテル汐留』に早足で入った。
少しの間が、少しの時間が、美冴さんの気の変わりに繫がる事の恐れがあって嫌であったのだ。
それは衝動的な欲情は突然、醒める可能性もあるからである。
そして急ぎチェックインを済ませ、エレベーターに乗る。
幸いエレベーター内は二人であった。
すかさず俺は美冴さんの肩を抱き寄せてキスをする。
「あっ…ん…」
なんと先に美冴さんの舌先が侵入ってきたのだ。
その舌先は、キスは、唾液は、まるで蜜のように甘かった…
25階のフロアに到着し、エレベーターを降りても唇を離さないでいた。
いや、離せなくなっていたのだ。
それほどに甘く、痺れるようなキスなのである。
「あっ、んん…」
「うっ、むむ…」
互いに舌を貪り合い、熱い、甘い、情熱の唾液を交わし合う。
ガチャ…
近くの部屋のドアの開く音で俺達はようやく離れられたのだ。
2511号室…
美冴さんの手を取り、部屋へと向かう。
バタン…
部屋に入ると目の前の窓に、ライトアップされた赤い東京タワーが映っていた。
そして美冴さんはその東京タワーを背にしてベッドに座わる。
「さあ、健太、脱がせて…」
ベッドに座り、右脚をスッと伸ばし、俺に対して黒いヒールを差し出してきたのである。
「あ、は、はい…」
こ、これは…
まるでデジャヴだ…
あの時のデジャヴなのだ。
俺の初めての夜
初めてゆかり先輩と過ごした忘れられない夜…
あの夜、ゆかり先輩は赤いヒールを俺に差し出してきた。
そして、今夜、美冴さんは黒いヒールを差し出してきたのである。
ドキ、ドキ、ドキ、ドキ…
あの夜と同じように胸が昂ぶってきた。
「さぁ、脱がせて…」
そして妖しく、淫靡な目でそう言ってくる…