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シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング3 大原本部長と佐々木ゆかり部長
6 派閥と出世
「そんなぁ、本部長が謝らないで下さいよ、わたしが、わたし自身が貴方を信じて付いて行くって決めたんですから…」
「そ、そうか…」
「はい、そうです…」
そう言うとゆかりの目が急に、キラキラと輝いてきたのである。
「それに…わたし、学生時代から注目されるのが大好きで、快感だったから…」
そうキラキラしながら言ってきたのだ。
「大丈夫です、頑張りますから…それに…」
「それにって…」
「それに…
浩一さん、貴方がいるから何も心配なんかしてませんから…」
ゆかりはそう言ってきたのである。
それは私の心を震わせてくる嬉しい言葉であったのだ。
そして反面、責任重大な思いを実感させてくる言葉でもあった。
そうなのだ、このゆかりの事も、全てが、全部が、乗り掛かった大きな船なのである。
大丈夫だ、私がゆかりを護り、羽ばたたせてやる…
それになぜか、このゆかりを見ていると、全てが上手くいき、成功する予感しかしないのだ。
そして、ふと、急に蒼井美冴の存在がなぜか浮かんできたのである。
更に、以前に笠原主任が言っていた
『二つの太陽』
というワードも浮かんできたのだ。
二つの太陽か…
あの時は笠原主任が何を言っているのかわからなかったが、今ならわかる。
そうか、こういう事なのか…
現に蒼井美冴の過去の遺物ともいえるシステムプログラムが新しいプログラムと融合して更に進化して生き返ろうとしている、そしてそれはこれからのこの新規プロジェクトの大きな基礎、基盤、礎となる大切な核のプログラムなのだ。
これが二つの太陽ということか…
だから余計に成功する予感しかしないのである。
そして私はつい昨夜に、蒼井美冴、彼女にも、護る、と本人に誓ったばかりなのだ。
そうだ、それにはこれからまた、ギラギラに尖っていかないと守れない、護れない…
本社を出てタクシーに乗ると再びゆかりが手を握ってきた。
そして私は今度は強く握り返すのである。
大丈夫だ…と。
「でも久しぶりに恐かったわ…」
「まあな、サラリーマンは出世が命だからな」
頑張っている誰もが負けたくはないのである。
「だけど…杉山くんがあの仕事取ってくれて本当に助かったわ…」
確かにそうなのだ、確かに大きかったのだ…
「そんなぁ、本部長が謝らないで下さいよ、わたしが、わたし自身が貴方を信じて付いて行くって決めたんですから…」
「そ、そうか…」
「はい、そうです…」
そう言うとゆかりの目が急に、キラキラと輝いてきたのである。
「それに…わたし、学生時代から注目されるのが大好きで、快感だったから…」
そうキラキラしながら言ってきたのだ。
「大丈夫です、頑張りますから…それに…」
「それにって…」
「それに…
浩一さん、貴方がいるから何も心配なんかしてませんから…」
ゆかりはそう言ってきたのである。
それは私の心を震わせてくる嬉しい言葉であったのだ。
そして反面、責任重大な思いを実感させてくる言葉でもあった。
そうなのだ、このゆかりの事も、全てが、全部が、乗り掛かった大きな船なのである。
大丈夫だ、私がゆかりを護り、羽ばたたせてやる…
それになぜか、このゆかりを見ていると、全てが上手くいき、成功する予感しかしないのだ。
そして、ふと、急に蒼井美冴の存在がなぜか浮かんできたのである。
更に、以前に笠原主任が言っていた
『二つの太陽』
というワードも浮かんできたのだ。
二つの太陽か…
あの時は笠原主任が何を言っているのかわからなかったが、今ならわかる。
そうか、こういう事なのか…
現に蒼井美冴の過去の遺物ともいえるシステムプログラムが新しいプログラムと融合して更に進化して生き返ろうとしている、そしてそれはこれからのこの新規プロジェクトの大きな基礎、基盤、礎となる大切な核のプログラムなのだ。
これが二つの太陽ということか…
だから余計に成功する予感しかしないのである。
そして私はつい昨夜に、蒼井美冴、彼女にも、護る、と本人に誓ったばかりなのだ。
そうだ、それにはこれからまた、ギラギラに尖っていかないと守れない、護れない…
本社を出てタクシーに乗ると再びゆかりが手を握ってきた。
そして私は今度は強く握り返すのである。
大丈夫だ…と。
「でも久しぶりに恐かったわ…」
「まあな、サラリーマンは出世が命だからな」
頑張っている誰もが負けたくはないのである。
「だけど…杉山くんがあの仕事取ってくれて本当に助かったわ…」
確かにそうなのだ、確かに大きかったのだ…