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シャイニーストッキング
第2章 黒いストッキングの女1
 15 匂いフェチ

 「今夜も一緒にいたいの…」
 わたしはやや遅めのランチを食べながら部長に囁いた。
 ランチと一緒に飲んでいるこのイタリアワインのせいなのか、それともテラス席で受けているこの穏やかで暖かい新緑の香りを漂わせている風に吹かれたせいなのかもしれない。
 
 わたしは欲情していたのだ、今夜も抱かれ快感の波に漂いたかった…

 部長は黙っていたが目で了解していた、その目がわたしの心を蕩かしてゆくのだ。


 わたしはいつものホテルの部屋に入るなり上着のジャケットを脱ぎ捨て、彼に抱きつき貪るように唇を交わしていく。
 唇を吸いながら舌を絡ませる、このようなキスにわたしの欲情はどんどんと昂ぶっていくのだ。

 「はぁ、はぁ、あぁ…」
 キスの興奮に息が荒くなる。
 キスをし、抱き合いながらベッドに倒れ込むとわたしが上になる。
 ベッドサイドの時計が16時を表示していた。

 「あぁ、部長ぉ…」
 「ゆ、ゆかり、どうした」
 彼はこれほど興奮しているわたしを見るのは初めてであり、少し戸惑い気味だ。
 それほどわたしはなぜか興奮し、欲情していた。
 そのまま彼の上に乗り、着ているシャツのボタンを外して胸元を広げ、はだけ出た厚い胸板にわたしは唇を這わせていく。

 あぁ、部長の甘い体臭がたまらない…

 「あぁ、部長ぉ…」
 「お、おい、ゆかりくん…うっ」
 そのまま胸板全体に唇を這わせながら、乳首吸うように舌先を絡めると、ビクッと小さく身震いをした。
 
 男だって乳首は感じるのだ…

 「お、おい、シャワーを…」
 わたしは乳首を愛しながら首を振る。

 本当のわたしは匂いフェチなのだ、男の汗の匂いが大好きなのだ、わたしにとって男の体臭はフレグランスに等しい、だからシャワーはいらないのだ…

 「あっ、うっ…」
 「ふぅ、ふぅぅ…」
 乳首を唇と舌先で転がすように愛しながら手を下ろしベルトを外す、そしてスラックスを脱がせていく。
 すっかり体勢はわたし主導となっていた。
 そしてわたしは愛しながら唇を徐々に下へと這わせながら、片手をトランクスへと差し伸べていく。

 「あっ、ぅぅ…」
 そしてトランクスの隙間に指先を差し入れ、興奮して激しく脈打つ怒張を撫でるように愛撫すると、小さく喘ぎを漏らし腰を震わせた。

  感じている、部長も興奮している…


 
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