この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング3      大原本部長と佐々木ゆかり部長
 32 ゆかりからの電話

 ブー、ブー、ブー、ブー…

「………う、うう…」

 はっ、電話か、電話が鳴っているのか…

 私は律子を抱き、物凄い絶頂の射精感の快感の余韻のままに寝落ちしていたようであった。

 何時だ…
 時計を確認する。

 午前2時半か…

 多分、ゆかりに違いない…
 電話を手に取り、携帯電話の着信の画面を確認すると、やはりゆかりからであった。

 今までこんな深夜の時間に電話など掛かってきたことはない、何かあったのか、いや、緊急なのか…
 私の腕の中で寝ていた律子もこの携帯電話の着信のバイブの振動で目を覚ましていた。

 ブー、ブー、ブー、ブー、ブー…

 どうする、出るか、出ないか…

 さっきまであれ程律子を愛して抱いていたのだ、しゃあしゃあとゆかりの着信に出るのもさすがに心が引ける。

 だが、緊急かもしれない…
 今までこんな深夜の着信はなかったから。

 どうする…

 すると、律子がスッと立ち上がる。
 そしてトイレに向かったのだ。

 これは電話に出れば…
 という無言の挙動である、だが、律子の意地なのか、私には一切目を合わせなかった。

 仕方ない、私は電話に出る。

「…もしもし…」

「あっ………」
 ゆかりは言葉を失っていた。

「もしもし、どうした…」

「あ…ご、ごめんなさい…」

「…うん、何かあったのか……」

「あ…いえ、ご、ごめんなさい…ね、寝てました…よね…」
 なんとなく泣きそうな声であった。

「あ、うん、いや、大丈夫だ…」
 大丈夫ではなかったのだ、律子はトイレから戻り、私の隣に再び潜り込んできたのである。

「あ…あの…」

「ど、どうした…」

「あ、あの…声が…聞きたくなって…」
 急にドキドキしてきていた。
 それはあのゆかりが急にそんな事を言って、いや、言う為にこんな深夜に電話をしてきた事が一つ、そしてもう一つは、隣で律子がじっと、私を見つめてきたからである。

 なぜ、よりによって、今夜、このタイミングでこの電話なのだ…

 やはり、ゆかりは私に盗聴器でも仕掛けているのであろうか…






/2536ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ