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シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング3 大原本部長と佐々木ゆかり部長
52 疑惑
この正に適材適所過ぎる配置構成に、改めて山崎専務の恐ろしさを実感していたところなのだ。
そして何より怖さを感じたことは、蒼井美冴の主任という配置の妙であった。
彼女なら問題なくこなせる筈だとは思うのであるが、正社員雇用になって僅か三日なのである、ヘッドハンティングしてきた訳ではないのである。
逆にいえばさすがの山崎専務も三日前まで派遣社員のただのオペレータースタッフであった彼女の事は知らない筈なのだ。
だから本当にこの僅か三日間の評価なのである。
誰が、いったい誰の評価なのか…
それが私とゆかりのシコリにもなっていたのだ。
ネクタイ云々の話しをしている場合ではないのである。
さすがに、このシコリの元を探り出さなければ落ち着かない…
誰だ…
誰なんだ…
スパイは誰なんだ…
蒼井美冴というと笠原主任が思い浮かぶのであるが、笠原主任は私と同期であり、今まで何かと腐れ縁なのであった、だから彼女と山崎専務の接点が全くないのはわかっている。
いや、私が知らないだけなのだろうか…
いや、あり得ない…
だとすると…
誰なんだ…
私は臨時に準備室として使用しているこの第二会議室の端に座りながら、この第一期のメンバーの姿を眺めながら考える。
だが、さっぱりわからない。
メンバーの中には確かに私同様に山崎専務派の人間が何人かいるのはわかっているのだが、蒼井美冴の件に関しては間違いなくコールセンター部内部に限定されるのである。
そうなるとさっぱり見当が付かないのであった。
さすがにこの件に関してだけは怖さを感じてしまう。
あ…
すると、ゆかりと蒼井美冴の二人が会議室の隅に座り、話しをし始めたのだ。
この二人の、この話しをするという絵を見るのも初めての事であった。
あれほどにゆかりは少し前まで蒼井美冴を、いや、
『黒い女』時代の彼女を過剰に意識をしていたのに、今、こうして互いに話しをしている。
事情が事情なだけに仕方ない事なのであろうが、ある意味私には不思議な絵、構図に感じてしまうのである…
この正に適材適所過ぎる配置構成に、改めて山崎専務の恐ろしさを実感していたところなのだ。
そして何より怖さを感じたことは、蒼井美冴の主任という配置の妙であった。
彼女なら問題なくこなせる筈だとは思うのであるが、正社員雇用になって僅か三日なのである、ヘッドハンティングしてきた訳ではないのである。
逆にいえばさすがの山崎専務も三日前まで派遣社員のただのオペレータースタッフであった彼女の事は知らない筈なのだ。
だから本当にこの僅か三日間の評価なのである。
誰が、いったい誰の評価なのか…
それが私とゆかりのシコリにもなっていたのだ。
ネクタイ云々の話しをしている場合ではないのである。
さすがに、このシコリの元を探り出さなければ落ち着かない…
誰だ…
誰なんだ…
スパイは誰なんだ…
蒼井美冴というと笠原主任が思い浮かぶのであるが、笠原主任は私と同期であり、今まで何かと腐れ縁なのであった、だから彼女と山崎専務の接点が全くないのはわかっている。
いや、私が知らないだけなのだろうか…
いや、あり得ない…
だとすると…
誰なんだ…
私は臨時に準備室として使用しているこの第二会議室の端に座りながら、この第一期のメンバーの姿を眺めながら考える。
だが、さっぱりわからない。
メンバーの中には確かに私同様に山崎専務派の人間が何人かいるのはわかっているのだが、蒼井美冴の件に関しては間違いなくコールセンター部内部に限定されるのである。
そうなるとさっぱり見当が付かないのであった。
さすがにこの件に関してだけは怖さを感じてしまう。
あ…
すると、ゆかりと蒼井美冴の二人が会議室の隅に座り、話しをし始めたのだ。
この二人の、この話しをするという絵を見るのも初めての事であった。
あれほどにゆかりは少し前まで蒼井美冴を、いや、
『黒い女』時代の彼女を過剰に意識をしていたのに、今、こうして互いに話しをしている。
事情が事情なだけに仕方ない事なのであろうが、ある意味私には不思議な絵、構図に感じてしまうのである…