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シャイニーストッキング
第9章 絡まるストッキング3 大原本部長と佐々木ゆかり部長
56 笠原主任…
「あっ、笠原主任、ちょっと…」
私は『準備室』の仮の第二会議室から出て笠原主任に声を掛け、従来使っている部長室へと誘った。
「はい…」
やはり、どうしても自分自身で確認しておきたかったのだ。
さっき、蒼井美冴がかなりの困惑と戸惑いの様相で、佐々木ゆかり室長に主任配置について問いてきた。
そして黙って見ていたのであるが、私とゆかり二人で彼女の主任配置について疑問と疑惑を持ち話しをしていたばかりであったから、案の定ゆかりは蒼井美冴の質問には答えられないでいたのだ。
だから私は助け舟のつもりで、とっさに脇から口を挟んだのである。
そしてその流れから、まだ内密であった広報部の話しまでしてしまったのだ。
だが、この広報部の話しこそ、私一人の腹の中にしまっておいたまだ現段階では秘密の話しなのであった。
そしてさっきゆかりと蒼井美冴の二人に話したのであるから、私を含めた三人しか知らない事になるのだ。
これで万が一にも山崎専務からこの広報部の話しが少しでも出たならば、ゆかりか蒼井美冴の二人のどちらかの口から漏れ、どういう経緯かわからないが山崎専務に通じたという事がわるのである。
決して二人を疑っている訳ではないのだが、経緯だけでも知りたいのだ。
だから一応、種は蒔いておく。
「はい、大原本部長、何ですか…」
笠原主任に対しても疑ってはいない、だから反対に疑問をストレートに打ち明けてみた。
「ええっ、そうなんですかっ」
案の定笠原主任は素直に驚いたのだ、そしてその様子からは全く疑問も疑惑も感じられない。
「ただ…」
「ただ、何ですか…」
「わたしは蒼井さんのコールセンター部主任は正解だとは思いますけど…」
「ああ、笠原さんならそう言うと思ってましたよ」
私は笑いならそう応えた。
二つの太陽だしな…
「あっ、笠原主任、ちょっと…」
私は『準備室』の仮の第二会議室から出て笠原主任に声を掛け、従来使っている部長室へと誘った。
「はい…」
やはり、どうしても自分自身で確認しておきたかったのだ。
さっき、蒼井美冴がかなりの困惑と戸惑いの様相で、佐々木ゆかり室長に主任配置について問いてきた。
そして黙って見ていたのであるが、私とゆかり二人で彼女の主任配置について疑問と疑惑を持ち話しをしていたばかりであったから、案の定ゆかりは蒼井美冴の質問には答えられないでいたのだ。
だから私は助け舟のつもりで、とっさに脇から口を挟んだのである。
そしてその流れから、まだ内密であった広報部の話しまでしてしまったのだ。
だが、この広報部の話しこそ、私一人の腹の中にしまっておいたまだ現段階では秘密の話しなのであった。
そしてさっきゆかりと蒼井美冴の二人に話したのであるから、私を含めた三人しか知らない事になるのだ。
これで万が一にも山崎専務からこの広報部の話しが少しでも出たならば、ゆかりか蒼井美冴の二人のどちらかの口から漏れ、どういう経緯かわからないが山崎専務に通じたという事がわるのである。
決して二人を疑っている訳ではないのだが、経緯だけでも知りたいのだ。
だから一応、種は蒔いておく。
「はい、大原本部長、何ですか…」
笠原主任に対しても疑ってはいない、だから反対に疑問をストレートに打ち明けてみた。
「ええっ、そうなんですかっ」
案の定笠原主任は素直に驚いたのだ、そしてその様子からは全く疑問も疑惑も感じられない。
「ただ…」
「ただ、何ですか…」
「わたしは蒼井さんのコールセンター部主任は正解だとは思いますけど…」
「ああ、笠原さんならそう言うと思ってましたよ」
私は笑いならそう応えた。
二つの太陽だしな…