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シャイニーストッキング
第2章 黒いストッキングの女1
 22 昂ぶる衝動 ②

 一体、ゆかりはどうしたんだ…

 「一日中ヒールを履いてたのよ、汚いでしょう、臭いでしょう、匂うでしょう」

 突然ゆかりはベッド上に立ち上がり、そう言ってハイヒールを脱ぎ、仰向けの私の顔に爪先をグイグイと押し付けてきたのだ。

 こんなゆかりは見たことがない…

 勿論、脚フェチ、ストッキングフェチの私にこのゆかりの衝動ともいえるこの行為がイヤなわけがあるはずもない、逆に、憧れて夢見ていたプレイである。
 ただ、普段からの彼女を見ていて想像も出来ない、いや、したこともないこの行為に驚いてはいた。
 しかし彼女の目を見て私はゾクッとする。
 彼女の目の輝きが、興奮なのか、欲情なのか、なんともいえない淫らな妖しい光を放っているのだ。

 「これが好きなんでしょう…」
 欲情しているのか…
 そう言って私にとって魅惑的なストッキングを穿いている爪先を鼻先に運んできた。

 私はこのストッキングの爪先の三日月型の補強部分の色違いになぜか魅了されるのだ、なぜかわからないがストッキングに興味を持ち始めた昔からたまらなく魅力的に感じてしまうのだ。
 彼女のその爪先から目が離せなくなっていた。
 ゾクゾクしてきていた。
 
 「汚いでしょう、臭いでしょう、匂うでしょう…」
 そう言ってくる彼女の目は更に妖しく欲情に濡れ、私を更に惑わせる。
 そして鼻先に漂う彼女自身を現す芳しい香りは私にとっては魅惑的なフェロモンであり、その香りを感じた瞬間に私の思考はフェチな想いに奪われてしまった。

 「あっん、あぁっ」
 私は衝動的に足首を掴んでストッキングの爪先を口に含み、しゃぶり始める。
  
 「く、臭いでしょう、匂うでしょう、そんなとこ汚いよぉ…」

 大好きな、愛しい女の魅惑的で魅力的な脚の、ストッキングの爪先である、汚いなんて思うはずがない…

 「ゆかりの爪先だ、汚くなんかないさ、たまらない匂いがする…」

 甘くて芳しい香りがする…

 そして彼女の脚が興奮のせいなのか、欲情のせいなのか、しっとりと濡れてきてまるで皮膚の如くにストッキングとひとつになってきている感触がしていた。
 
 ジュブ、ジュバ、ジュブ、ジュバ…
 私の思考はフェチな想いに乗っ取られ、その衝動のままに彼女の爪先を味わいながら愛していく。

 フェチの衝動がとまらない…


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