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シャイニーストッキング
第10章 絡まるストッキング4      和哉と美冴1
 7 カウントダウン

 僕は本当に美冴さんのことが大好きになってしまっていた。

 昨日、今日と、感じているこの感情はもう誤魔化しようのない想いといえる。
 確かに急な展開で舞い上がっているだけなのだといえるのだが、この想いは紛れもない事実であり本音でもあった。
 だが、しかし、その想いを言葉に出すと、ただの初体験をした子供の、ただの舞い上がった戯れ言に聞こえてしまうのだ。

 そして戯れ言ではあるのだが、それの思いの危険さも、重大さも、この先のことも理解しているし、また危うい関係でもあるのも十分に、お互いに、内心は分かってはいるのだが、でも…もうこうなってしまったのである。
 今すぐに、例えば明日からとても止められはしないのは子供の僕でもわかっていた。
 そして美冴さんのそんな僕に対する言葉からも彼女の

 このまましばらくは流されてみよう…
 
 と、なんとなく、開き直っていた想いは子供の僕にも理解でき、そして伝わってきていたのである。

 お互いにこの先がない、短い、僅かな、禁断の関係なのだ、とはわかっていたのだ…

「わたしも和哉くんが大好きよ…」
 美冴さんはそう囁いてくれた。 
 その囁きに僕の心は震えてしまう。
 そして僕達は、熱く、そんなお互いの想いを交わすかのように唇を求め合っていく。

「もう一度したいです…」
 僕のペニスは再び熱く脈打ち始めていた。

「もう、すごいねぇ…
 でもその前にシャワー浴びようよ
 まだ時間もたっぷりあるし…」

 確かにまだ始まったばかりなのだが、その時既に、僕には、なぜか、時間はそんなにあるようには感じられなかった…

 突然に終わってしまうかもしれない、儚い、脆い時間…

 そう、その時から既に、終わりのカウントダウンが始まっていたのをなんとなくだが、その時の僕でさえ自覚していたのである。

 だから、当然、美冴さんも自覚していた筈なのだ…



 あのラブホテルでの夜の次の日は、美冴さんのパートは休みであった。

 しかもこの日から3連休のシフトになっていたのだ。
 この朝アルバイトに出勤してきた僕は、朝イチでこのシフト表を確認して気落ちしてしまっていた。

 昨夜何も言ってなかったなぁ、がっかりだ…

 そして今日はパート主婦の朱美と、アルバイト女子大生の早苗の二人と一緒であった。




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