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シャイニーストッキング
第2章 黒いストッキングの女1
 29 繫がるエクスタシー

 「ううっ、イ、イキたい…けど…うう、昨夜もやっ……あぁ」
 部長の悲痛の訴えの意味は通じたのだが、今のわたしにはもう止めることが出来なくなっていた。
 
 なぜならわたし自身もイキそうだから…

 彼が快感に震えれば震えるほど子宮も疼き、震え、絶頂感が迫り上がってくる、それはまるで二人の性感が繋がっているかのような感覚といえる。
 だから彼の絶頂感はわたしの絶頂感であり、二人はもうイク寸前なのであった。
 そしてわたし達は限界を迎える。

 「ああっ、で、出るぅっ、っくぅ…」
 背中をのけ反り、腰を震わせ、絶頂の嗚咽を叫び、わたしの口の中で爆発した。

 「ああっ…、んん……」
 その激しい爆発的な射精を口の中で受け、彼の腰の震えにシンクロした性感も感化され、わたしも小さく絶頂感を迎えた、のだが、

 「あっ、な、なにっ、こ、浩一さぁんっ、ああぁぁっ…」
 わたしは突然新たな刺激を受け、更に激しい絶頂感を迎えてしまう。

 それはなんと偶然なのか、故意なのか、彼は爆発的な射精感に震えながら足を突っ張らせたその拍子に、わたしのパンスト直穿きの股間の割れ目に爪先を食い込ませ、それが痺れるように疼いていたクリトリスを擦り、爆発的な絶頂感を誘発させたのだ。

 えーっ、なんなのぉっ、イクぅぅぅ……

 「イッ…………」

 その絶頂感は今までに感じたことがない正にエクスタシーと呼べるような快感といえ、今まで耐えに耐えていた絶頂の波をギリギリまで抑えていたダムの壁が一気に決壊したかのように、子宮から激しく絶頂感が溢れだし、声にならない嗚咽を漏らし、まるで痙攣のように全身が震え、目の前が真っ白になるほどであった。

 「ああっ…、はぁ、はぁ…」

 「ふぅぅ…、はぁ、はぁ…」

 二人共ぐったりと横たわったまま、荒い吐息を漏らしていた。

 えっ、なに、わたしが攻めていたはずなのに、なんでわたしもこんなにイッちゃったの…

 そう想いながらふうっと、意識が遠くなっていく。

 あぁ、気持ち…いい………

 わたしは部長の腰にしがみ付くように脱力し、眠気に襲われていく。
 あまりの激しい興奮と欲情とそれらがもたらしたこのエクスタシーに、わたしの脳裏が疲れてしまったのだと思う。
 
 「はぁ、はぁ、はぁ…」

 荒い部長の吐息が聞こえていた…
 
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