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シャイニーストッキング
第10章 絡まるストッキング4      和哉と美冴1
 37 5年前、あれから…(23)

「えっ、朱美さんが?」
 何なんだろうか、まさかわたし達のことに気付いたのか…
 一瞬、そう思った。

「はい、何か、最近僕の感じが急に変わったって…」
 なるほど…
 バレた訳ではないのでホッとする。

「変わったって…」
「はい、今日なんかは男っぽくなったって…」

 さすが朱美である、和哉の微妙な大人の男への変化を敏感に察知したようだ…

「さすが朱美さんだわぁ…」
 わたしもそう呟いた。

「えっ、さすがって…」
「だって和哉くん、本当に変わったもん…」
「変わった…」
 和哉は戸惑いの顔をする。

「だって…」
 そこでわたしはこの3日間に感じた想いを話していった。

 多分、このわたしとこんな関係になっちゃったから、急激に大人の階段を昇ってしまったのかもしれない…

 キス一つにしても、次の日にはまるで別人のように変わったし…

 わたしを悦ばせることも、すごく、あっという間に覚え、進化したし…

「毎回、肌を合わせる毎に驚くほど変わってきていて、ドキドキしていたの…」
 それに、あの時の、わたしを抱いている時の顔が、ふと、大人の顔になっている時があるの、だから朱美さんが敏感に察知したのも分かるような… 
 と、わたしは話した。

 そして話しながら、昨夜の和哉を思い出してしまい、ドキドキしてきてしまっていたのである。

 ああ、ヤバい、疼いてきた…

「み、美冴さん…」
 すると勘の良い和哉は、わたしの昂ぶりを察知したのだろう、テーブルの下の脚に触れてきたのである。

 あっ…

 わたしはビクッと小さく震えてしまう。

 結局は、子供だ、少年だ、とはいいつつも、心から和哉を求め、欲し、翻弄されてしまうのであった。

「み、美冴さん…」
 和哉はわたしの目を昂ぶる目で見つめながら、自らの足先で、わたしの脚に触れてきたのである。

 これは、これは…

 まるで大人の男の口説き方ではないか…

 わたしの欲情の昂ぶりが増してくる。





 
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