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シャイニーストッキング
第10章 絡まるストッキング4      和哉と美冴1
 39 5年前、あれから…(25)

「当たり前でしょ、イヤよ、あんなの…」

 内心は興味があったのだが、いいとはとても言えないでいた。

「残念だなぁ…」
 と、和哉は呟きながら、スッとわたしを抱き締めて、キスしてきたのである。

 あっ…
 わたしはその和哉のキスの仕方があまりにも自然の流れであり、思わずドキッとときめいてしまう。

 なんで、いつ…

 そして和哉はいつの間にかに高校生の少年から大人の男に変貌、いや、変身をしていたのである。

 いや変身ではない、進化なのかもしれない…

 そしてあまりのキスの自然さと、その舌を貪るような熱いキスの上手さに、わたしの心はあっという間に蕩けてしまっていた。
 それは正に、女に慣れた熟練の男のキスのようなのである。

 ああ、ヤバい、なんで…

 さっきまでの高校生の少年の和哉の面影はいつの間にか、一瞬にしてどこかに消え失せてしまっていた。
 そしてわたしは舌を吸われながら、着ていたワンピースの背中のジッパーをスムーズに下ろされてしまう。
 その行為も本当に自然で、スムーズで、無理のない流れるようであるのだ。

 いったい…
 今の和哉の動きには、本当に驚いてしまう。

 そしてジッパーを下ろし、ワンピースの両肩部分をゆっくり下げてくる、だが、なぜか和哉はそれを途中で止めたのだ。

 えっ、なんで…

 すると途中で止めたせいで腕の自由が効かなくなり、両脇に両腕を押し付けた格好で拘束されたようになってしまったのである。

「あ、え、か、和哉くん…え…」
 そして和哉はそのまま肩から背中にかけて唇を這わせてくる。

「あ、あん…」
 そんな和哉の唇の愛撫に感じてしまい、ぞくぞくと身悶えをしてしまう。
 そしてそのまま、軽く抱き止める感じのままに、すうっと、例のX型の拘束台に寝かされてしまったのである。

 あっ、やられた…

 その流れのあまりのスムーズさに、わたしは気付かなかったのだ。

 なんて…
 なんて上手な誘導なのか、その一連の流れはまるで和哉ではないみたいな、女に慣れた男のテクニック的な誘導である。
 そしてそのX台に仰向けにされ、唇を吸われながら、胸元を露わにされてしまった。

「ねえ、美冴さん、いいでしょう…」
 その囁きにわたしは無意識に頷いてしまう。

 しかしそれは勘違いだった…





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